スモーク(1995)

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スモーク(1995)

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レビューの数

75

平均評点

78.2(488人)

観たひと

760

観たいひと

76

(C) 1995 Miramax/N.D.F./Euro Space

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ 日本
製作年 1995
公開年月日 1995/10/7
上映時間 112分
製作会社 ユーロスペース=NDF/ピーター・ニューマン=インターアル
配給 日本ヘラルド映画
レイティング PG-12
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビーSRD

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

予告編 ▲ 閉じる▼ もっと見る

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

ニューヨーク、ブルックリンの街角の煙草屋に集う三人の男を巡るさまざまな物語を綴る、ユーモアと人情味あふれる人間ドラマ。香港出身の監督ウェイン・ワン(「ジョイ・ラック・クラブ」)と現代アメリカ文学を代表する小説家の一人ポール・オースターの協力から生まれた映画で、脚本はオースターの短編『オーギー・レーンのクリスマス・ストーリー』(邦訳は新潮文庫『スモーク&ブルー・イン・ザ・フェイス』に所収)をモチーフに彼自身が執筆。日本の配給会社ユーロスペースと海外向け映画企画開発会社で「ハワーズ・エンド」などに参加しているNDFの製作で、エクゼクティヴ・プロデューサーにミラマックス・フィルムズのボブ&ハーヴェイ・ウェインスタイン(「プレタポルテ」)とNDFの井関惺、製作はユーロスペースの堀越謙三(「コシュ・バ・コシュ/恋はロープウェイに乗って」)、黒岩久美、ピーター・ニューマン、グレッグ・ジョンソン。撮影は「真夜中のカーボーイ」でアカデミー撮影賞を受賞した「フレッシュ」のアダム・ホレンダー、音楽は「ジョイ・ラック・クラブ」のレイチェル・ポートマン、美術は『ネイキッド・イン・ニューヨーク』(V)のカリナ・イワノフ、編集は「ジョイ・ラック・クラブ」のメイジー・ホイ。出演は「ピアノ・レッスン」のハーヴェイ・カイテル、「最高の恋人」のウィリアム・ハート、新人ハロルド・ペリノー・ジュニア、「プレタポルテ」のフォレスト・ウィテカー、「私に近い6人の他人」のストッカード・チャニングほか。挿入曲はスタンダード・ナンバー『煙が目に染みる』のカバー・ヴァージョンとトム・ウェイツの『Downtown Train』『Innocent When You Dream』。95年ベルリン映画祭金獅子賞受賞。95年度キネマ旬報外国映画ベストテン第2位。2016年12月17日よりデジタルリマスター版が上映された(配給:アークエンタテインメント)。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

オーギー・レン(ハーヴェイ・カイテル)はブルックリンの街角で煙草屋を営み、毎日欠かさず店の前の街を写真に撮ることを趣味にしていた。その店の常連で作家のポール・ベンジャミン(ウィリアム・ハート)は数年前に妻を強盗の流れ弾で失って以来、仕事が手につかない。ぼんやりとして車にはねられそうになったポールはラシードと名乗る少年(ハロルド・ペリノー・ジュニア)に助けられ、彼は感謝の印に家に泊めてやる。少年は数日で出ていったが、その数日後に少年の叔母が来た。彼の本名はトーマスで、行方不明で心配しているという。そのトーマスは子供の頃生き別れになった父サイラス(フォレスト・ウィテカー)のガソリン・スタンドに行き、本名を隠して掃除のバイトをする。ポールを再訪したトーマスは、実は強盗現場で落ちていた六千ドルを拾ったのでギャングに追われていると明かす。ポールはトーマスを家に置き、オーギーに頼んで店で使ってもらう。トーマスはオーギー秘蔵の密輸キューバ葉巻を台無しにしてしまうが、例の六千ドルで弁償するというのでオーギーも許す。オーギーの所には昔の恋人ルビー(ストッカード・チャニング)が来ていた。実は二人には娘(アシュレイ・ジャッド)がいて、18歳で麻薬に溺れていた。オーギーは娘を麻薬更生施設に入れる資金にしろと、例の弁償の金をそっくりルビーに渡した。ある晩、トーマスに盗んだ金を持ち逃げされたギャングがポールの家を襲う。外から様子を察したトーマスは姿を消す。負傷したポールとオーギーは息子同然のトーマスの安否を気づかうが、彼は電話で無事を告げてきた。二人はサイラスの所でバイト中のトーマスを訪問し、彼に親子の名乗りをさせる。晩秋、ポールにニューヨーク・タイムズ紙がクリスマス向けの短編を依頼してきた。ネタがないと困るポールに、オーギーは自分の14年前のクリスマスの体験を語って聞かせる。帰宅したポールは『オーギー・レーンのクリスマス・ストーリー』の原稿に取りかかる。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2017年1月上旬号

「Smoke デジタルリマスター版」:インタビュー 井関惺[製作総指揮]

2016年12月下旬号

UPCOMING 新作紹介:「スモーク デジタルリマスター版」

1995年12月上旬号

外国映画紹介:スモーク

1995年11月下旬号

劇場公開映画批評:「スモーク」

1995年10月下旬号

グラビア 《New Releases [新作紹介]》 :スモーク

特集 スモーク:ポール・オースターと「スモーク」

特集 スモーク:ポール・オースターと「スモーク」

2023/12/24

2023/12/24

81点

映画館/東京都/YEBISU GARDEN CINEMA 
字幕


クリスマスにリマスター版でスクリーン鑑賞

実はクリスマスの話で終わる、ストーリー全く記憶になかったがいい映画だったことだけ覚えていた作品。素晴らしい。
そしてちょい役で若手女優なら誰でもいいような役で光る演技を見せている子がいるな、と思っていたらエンドクレジットでアシュレイ・ジャッドだった。これ、ミラマックス作品、、、なんともそれもまた切ない。
1週間限定上映、無理して恵比寿ガーデンシネマに来て正解だった。

2023/07/09

2023/07/12

80点

レンタル/青森県/TSUTAYA/WonderGoo TSUTAYA 弘前店/DVD 
字幕


オーギー・レンのクリスマス

ニューヨークの下町ブルックリンで暮らす個性的な人たちの出会いと触れ合いを通して、人生の一断面を描いた群像劇。
小説家ポール・オースターが自らの小説をもとに書いたシナリオを、香港出身のウェイン・ワンが監督。
日々の生活の中で見過ごされ、やがて忘れられてしまうような人々の生活を丁寧に掬い取り、それをこのような物語として纏め上げた手腕は素晴らしい。
そしてそこで語られるさまざまなエピソードや蘊蓄のあるセリフの数々が深く身に沁みる。

主人公はブルックリンの街角で煙草屋を営むオーギー・レン(ハーヴェイ・カイテル)。
そしてその店の常連の小説家ポール・ベンジャミン(ウィリアム・ハート)。
そのふたりを中心にポールが偶然知り合うことになった黒人青年ラシード(ハロルド・ペリノー・ジュニア)や、オーギーの昔の恋人ルビー(ストッカード・チャニング)とのエピソードが淡々と描かれていく。
派手な展開はないが、しみじみとした語り口にはホロリとさせられる。
さらに主人公オーギーを演じるハーヴェイ・カイテルと、小説家ポール・ベンジャミンを演じるウィリアム・ハートの男の友情がこの映画最大の魅力。
ふたりの味わいのあるやりとりや、たたずまいを見ているだけで幸せな気分になってくる。
そしてその触れ合いから滲み出る人生の機微に思わずニヤリとさせられる。

20数年ぶりに観直したが、以前観たとき以上の感動があった。
やはりいい映画というのは何回も観るべきだとあらためて実感した。

2023/01/20

2023/01/21

76点

選択しない 


ハーヴェイ・カイテル営むタバコ屋に集う人々の物語。それぞれ「ポール」「ラシッド」「ルビー」「サイラス」「オーギー」と5人のエピソードが語られますが、いずれも興味深いもの。いいエピソードながら持ち逃げした金をめぐるエピソードあたりからちょっと都合よく進み過ぎたかなとも感じました。ラストでのクリスマスを老人と過ごす話は自分としてはハーヴェイ・カイテルの話と同時に映像を進めた展開が観たかった。それにしてもハーヴェイ・カイテルはいい俳優さんです。

2023/01/03

-点

選択しない 


ぐっとくるエンディング

12月24日
毎年イヴの夜にだけ放送されるラジオ番組
「沢木耕太郎のミッドナイトエクスプレス天涯へ」
ラストはトムウェイツの
Innocent When You Dream(夢見る頃はいつも)
それがこのSmokeに使われていた事で観てみようと思った。
ナイトオンザプラネット以来、懐かしくて。

静かな映画だけど、
おっさんしか出てないけど、
心に沁みてくる

ジョイラッククラブもとても好きな映画なので、
同じ監督と知り納得だし、
カメラや写真が物語の大切なポイントになっていたのも良かった。

クリスマスの鑑賞にぴったり
緩やかすぎて寝ては巻き戻しでトータル6時間くらいかかったけど、まさに夢見心地のようなあったかい気持ちになれる。

エンディングが最高

2022/11/07

2022/11/12

70点

選択しない 

 タバコの煙みたいにどうってことのないストーリーなんだけど、何だかいいんだよな。雰囲気が。下町で暮らす人々の群像劇ふうな物語なんだけど、その人びとの暮らしぶりにリアリティがある。登場人物たちはみな心に傷を負っていたり、やましさを抱えながらそれでも互いに支え合いながら生きている。その様子がいい。
 クリスマス映画らしいハートウォーミングな気持ちに浸らせてくれる一作。

2022/07/31

2022/08/01

70点

VOD/U-NEXT 
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「間違いだらけの真実の物語。」

評価が高かったので観賞。
洒落た感じのヒューマンドラマ。
米日独の合作映画だが日本要素はない。
全体的に面白い…だけどって感じ。
心温まりそうな感じはするのだがちょこちょこ引っかかるものがあって自分的には納得できず。
ラシード絡みもラストの話もなんか釈然としない。
煙とマッチを使ったポスタービジュアルは素晴らしい。