日の名残り

ひのなごり|The Remains of the Day|The Remains of the Day

日の名残り

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レビューの数

72

平均評点

76.1(411人)

観たひと

617

観たいひと

68

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 文芸 / ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1993
公開年月日 1994/3/19
上映時間 134分
製作会社 マーチャント=アイヴォリー・プロ(コロンビア映画提供)
配給 コロンビア トライスター映画
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビーSRD/SDDS

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

英国の名門家に一生を捧げてきた老執事が自身の半生を回想し、職務に忠実なあまり断ち切ってしまった愛を確かめるさまを描いた人間ドラマ。原作は、英国在住の日本人作家カズオ・イシグロ(石黒一雄)がTVドラマ用の脚本を改稿した同名小説(中央公論社)。主演のアンソニー・ホプキンスとエマ・トンプソン、監督のジェームズ・アイヴォリー、脚本のルース・プローワー・ジャブヴァーラ、製作のイスマイル・マーチャント、撮影のトニー・ピアース・ロバーツ、音楽のリチャード・ロビンス、美術のルチアーナ・アリジ、編集のアンドリュー・マーカス、衣装のジェニー・ビーヴァンと、92年カンヌ国際映画祭受賞作「ハワーズ・エンド」のキャスト、スタッフが再結集。そのほかのスタッフは、共同製作に「ハリウッドにくちづけ」のコンビ、マイク・ニコルズとジョン・コーリー、エクゼクティヴ・プロデューサーにポール・ブラッドリーら。共演は「パトリオット・ゲーム」のジェームズ・フォックス、「ある日どこかで」のクリストファー・リーヴ、「赤い航路」のヒュー・グラントほか。2017年10月28日より特別再上映(配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1958年。オックスフォードのダーリントン・ホールは、前の持ち主のダーリントン卿(ジェームズ・フォックス)が亡くなり、アメリカ人の富豪ルイス(クリストファー・リーヴ)の手に渡っていた。かつては政府要人や外交使節で賑わった屋敷は使用人もほとんど去り、老執事スティーヴンス(アンソニー・ホプキンス)の手に余った。そんな折、以前屋敷で働いていたベン夫人(エマ・トンプソン)から手紙をもらったスティーヴンスは彼女の元を訪ねることにする。離婚をほのめかす手紙に、有能なスタッフを迎えることができるかもと期待し、それ以上にある思いを募らせる彼は、過去を回想する。1920年代、スティーヴンスは勝気で率直なミス・ケントン(後のベン夫人)をホールの女中頭として、彼の父親でベテランのウィリアム(ピーター・ヴォーン)を執事として雇う。スティーヴンスはケントンに、父には学ぶべき点が多いと言うが老齢のウィリアムはミスを重ねる。ダーリントン卿は、第一次大戦後のドイツ復興の援助に力を注ぎ、非公式の国際会議をホールで行う準備をしていた。会議で卿がドイツ支持のスピーチを続けている中、病に倒れたウィリアムは死ぬ。36年、卿は急速に反ユダヤ主義に傾き、ユダヤ人の女中たちを解雇する。当惑しながらも主人への忠誠心から従うスティーヴンスに対して、ケントンは卿に激しく抗議した。2年後、ユダヤ人を解雇したことを後悔した卿は、彼女たちを捜すようスティーヴンスに頼み、彼は喜び勇んでこのことをケントンに告げる。彼女は彼が心を傷めていたことを初めて知り、彼に親しみを感じる。ケントンはスティーヴンスへの思いを密かに募らせるが、彼は気づく素振りさえ見せず、あくまで執事として接していた。そんな折、屋敷で働くベン(ティム・ピゴット・スミス)からプロポーズされた彼女は心を乱す。最後の期待をかけ、スティーヴンスに結婚を決めたことを明かすが、彼は儀礼的に祝福を述べるだけだった。それから20年ぶりに再会した2人。孫が生まれるため仕事は手伝えないと言うベン夫人の手を固く握りしめたスティーヴンスは、彼女を見送ると、再びホールの仕事に戻った。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1994年5月上旬号

外国映画紹介:日の名残り

1994年3月下旬号

グラビア 《New Release》(新作映画紹介):日の名残り

特集 日の名残り:作品評

特集 日の名残り:アンソニー・ホプキンス論

1994年

2023/10/20

-点

映画館 
字幕


その当時、私が最も気に入った作品です。DVDも発売されるや否や購入しました。こんなに多くの俳優が出演していたとは気付きませんでした。アンソニー・ホプキンスとエマ•トンプソンに目は釘付けになっていたと思います。

2022/03/26

2022/03/26

80点

VOD/U-NEXT/レンタル/テレビ 


愛情が恋愛に変わるとき

この映画の良さって何だろうって考えると、

愛情って何ってのが、良く分かるんだな。

恋愛ではない。恋でなく愛。

執事として、主人に対する愛情。
同じ使命を共有する同僚への愛情。

そこに恋愛を持ち込むことへの怖れと戸惑い。

自らの価値観と、主人の価値観との相違に悩む姿。
自らの価値観と、父親への愛情との葛藤に悩む姿。
自らの価値観と、同僚への愛情。愛情が恋愛感情に変わることを悩む姿。

アンソニー・ホプキンスの人間らしさを感じさせない姿に、人間臭さを感じるんだな。

やっぱり、アンソニー・ホプキンスとエマ・トンプソンの魅力なんだな。

2022/03/24

2022/03/25

78点

テレビ/有料放送/WOWOW 
字幕


また観た

アンソニー・ホプキンス、歯痒く哀しいが美しい。

2021/09/01

2021/09/01

60点

選択しない 
字幕


夕暮れには雨が降る。
その人生の最後の時間を彩る為に。

2021/06/13

2021/06/13

80点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/PC 
字幕


何とも言えぬ辛さ

ネタバレ

 何とも言えず、しみじみする作品。

 主人公のスティーブンス(アンソニー・ホプキンス)は、執事という仕事柄か、それに徹しようとすればする程、執事頭として絶大の信頼を得るが、自分が思いを寄せて行った人(ミス・ケントン:エマ・トンプソン)に気持ちが言えなくなって行く。

 また、自分が仕える主人(ダーリントン卿:ジェームズ・フォックス)のことを忠実に思うあまり、仕事以外のことには耳を傾けず、ダーリントン卿がナチスに加担してしまうことにも疑問を抱けない。

 ミスケントンへの想いを封印し、再会する場面の嬉しさと空虚感、ダーリントン卿が失意のまま亡くなったことへの後悔の念を、アンソニー・ホプキンスが絶妙に演じていた。

 女中頭のミス・ケントンのエマ・トンプソンも、スティーブンスに気持ちを伝えても答えてくれない、その辛さが痛い程伝わった。

 最初観た時は、歯がゆくてイライラした。しかし、今回は、彼が仕事に徹することは出来たが、それと同時に彼のようなこういう辛い人生もあるのかもしれない、と思った。 

2021/02/26

2021/02/26

76点

選択しない 


ホプキンスが可愛い映画

執事に徹していながらも悪い事がすぐに顔に出ちゃう人間臭さがたまらない。この執事はもしかして童貞なのか?