・監督らしい味付けの濃いクライムコメディ 登場人物が多い群像劇で、時間軸をいじっているのにシンプルにわかりやすく楽しめる作品 このシュールな世界観が癖になる
・冒頭、ダイナーの馬鹿カップル強盗からスタートし、タイトルと主題歌「ミザルー」 その後のパートでヴィンセントとジュールズの殺し屋コンビによる裏切りもに対するアタッシュケース回収と制裁、聖書を語ったあとの射殺はしびれる この冒頭2場面でキャラの設定が上手くできており、手際が良い
・ボスの妻であるミアとヴィンセントパート、面倒を見て手を出さないようにする思いの中でのダンス場面のシュールさとかっこよさ、さらにミアのオーバードーズによるドタバタコメディの面白み 最初のキャラ設定もあり楽しい
・ボクサーブッチの八百長裏切りに始まるパート 逆張りをして大金を奪い逃げる展開の中で、質屋でボスとともに捕まりカマを掘られるトンでも展開 緊張感とバカバカしさが内在
・死体処理のウルフがかっこよくバカバカしい このパートが冒頭のダイナーパートにもつながる服装になる伏線にもなっている
・複雑な脚本のようで、物語はシンプル バカバカしい話の積み重ねながら、最初と最後がつながる連関構造、徐々に明らかになる全体像、丁寧な伏線など映画の力にみなぎっている
・とにかく間が無いぐらいに詰め込まれるセリフの応酬 物語の本筋に関係のない話も多くあるが、推進力になっている 監督らしさ全開
・今見るとキャストが豪華、ちょい役にウォーケンまで 直前にレザボアドッグスを鑑賞していたのでより楽しめた