クエンティン・タランティーノ監督の2作目の映画ですが、おしゃれで切れのいい映画です。当時は監督・脚本と共に出演もしており、本映画でもジュールスのダチのジミー役で出演しており個性的な風貌と演技を。
映画は時間軸が遡ったりする、ちょっとオムニバス的なスタイルですが、それぞれのパートで個性的な俳優が惜しげもなく登場する。
時間軸の順番で行くと;
①ビンセント(ジョン・トラボルタ)とジュールス(サミュエル・L・ジャクソン)がボスのマーセルから奪われた物の取返しを命じられる。アパートに押し入り、若者から物を取り返す。一人の黒人を車で一緒に乗せたが、ビンセントが車中で殺してしまう。この死体の処理に困り、ダチのジミー(監督)の家へ。ジミーの妻が帰ってこない間にプロの掃除屋ウルフ(ハーヴェイ・カイテル)は完璧に処理をする。
②ウルフと別れた二人がレストランへ。そこで映画の冒頭シーンに戻り、パンプキン(ティム・ロス)とハニー・バニー(アマンダ・プラマー)がレストラン強盗。
映画の後半で、この二人がジュールスに悟りを教えられ去る。
③ビンセントとマーセルの若い妻ミア(ユマ・サーマン)のお話。マーセル不在の時に妻の面倒の仕事のビンセント。ミアのお供でクラブへ、そこでツイストを踊ることに。中々の踊り自慢。優勝トロフィーを獲得して帰路につくが、ミアがビンセントの持っていた薬を過剰に吸ってしまい、死の危機になるが九死に一生で行き帰り無事家に送り届ける。
④ブッチの話。ボクサー ブッチ(ブルース・ウイルス)は、引退も近い。マーセルから八百長試合を持ちかけられ受ける。
ここでブッチの子供時代(夢の中)、曽祖父の代から伝わる金の腕時計をベトナム戦争で父の戦友から遺言として渡される。
この夢の後、ボクシングの本番で相手を殺すほどの勝利で終わる。八百長でも受け損なった、ボス マーセルから命を狙われ、恋人ファビアンと逃走。腕時計をアパートに取りに帰る。アパートでビンセントを射殺。逃げる途中でマーセルを車ではね、自分も気を失う。逃げ込んだ近くの銃器店?でマーセル・ブッチは変態に捕まり、なんとマーセルはカマを掘られる始末。この二人を始末し、マーセルを助け、二人はチャラの仲になる。ブッチとファビアンは、バイクに乗ってロスから去る。
この場面でブッチが見つけた武器が、後に監督が製作する「キル・ビル」に繋がる、日本刀であった。
監督は、日本好きなのでしょうか?日本刀以外にも、マーセルがブッチを追跡する時に話す「東洋の何処に逃げてもお椀の中まで・・・」とか、ファビアンの愛車(潰れたが)が、ホンダだったり。