ユージュアル・サスペクツ

ゆーじゅあるさすぺくつ|The Usual Suspects|The Usual Suspects

ユージュアル・サスペクツ

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レビューの数

157

平均評点

79.4(1502人)

観たひと

2371

観たいひと

179

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 アメリカ
製作年 1995
公開年月日 1996/4/13
上映時間 105分
製作会社 ブルー・パロット=バッド・ハット・ハリー・プロ(スペリング・フィルムズ・インターナショナル=ポリグラム・フィルムド・エンターテインメント 提供)
配給 アスミック(アスミック=テレビ東京 提供)
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビーSRD

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

5人の悪党が集まった犯罪計画の顛末を、トリッキーかつ巧緻な構成で描いたクライム・ミステリー。「パブリック・アクセス」で93年度サンダンス映画祭グランプリを受賞した監督のブライアン・シンガー、脚本のクリストファー・マックァリーの新鋭コンビの第2作で、95年度同映画祭に招待上映されて以降、世界各国でロングラン・ヒットした。製作はシンガーと「ゴールデンボンバー」のマイケル・マクドネル。エグゼクティヴ・プロデューサーはロバート・ジョーンズ、ハンス・ブロックマン、フランソワ・デュプラ、アート・ホーランの共同。撮影は「プラトーン」「サーモンベリーズ」のトム・サイゲル、美術は「愛を殺さないで」のハワード・カミングス、音楽と編集は『パブリック・アクセス』のジョン・オットマンが担当。出演は「ミラーズ・クロッシング」「デッドマン」のガブリエル・バーン、「セブン」のケヴィン・スペイシー、「男たちの危険な午後」のスティーヴン・ボールドウィン、「ブロードウェイと銃弾」のチャズ・パルミンテリ、「カジノ」のケヴィン・ポラック、「父の祈りを」のピート・ポスルスウェイト、「ブローン・アウェイ 復讐の序曲」のスージー・エイミス、「サーチ&デストロイ」のダン・ヘダヤほか。第68回アカデミー・オリジナル脚本賞(クリストファー・マックァリー)、助演男優賞(ケヴィン・スペイシー)受賞。96年度キネマ旬報外国映画ベストテン第7位。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

ある夜、カリフォルニアのサン・ペドロ埠頭で船が大爆発。コカイン取引現場からブツを奪おうとした一味と組織の争いが原因らしい。27人が死亡、9100万ドルが消えた。生き残ったのは2人。しかも1人は重傷で、関税特別捜査官のクイヤン(チャズ・パルミンテリ)はただ1人無傷で生き残った男、ロジャー・“ヴァーバル”・キント(ケヴィン・スペイシー)を尋問する。……話は6週間前に遡る。匿名の情報を得たN.Y.市警察と合衆国関税局は、銃を大量に積んだトラック強奪に関わったと見られる5人の“常連容疑者”を連行する。元汚職警官ディーン・キートン(ガブリエル・バーン)は、数年前に自分の死を偽装したが、今は刑事弁護士の女友達イーディ(スージー・エイミス)の助けで、表面上は更生の道を歩んでいた。気弱なヴァーバルは、半身が不自由だが計画の天才。タフなマクナマス(スティーヴン・ボールドウィン)は家宅侵入のプロで、クレイジーな犯罪者フェンスター(ベニチオ・デル・トロ)とコンビを組んでいる。トッド・ホックニー(ケヴィン・ポラック)は、ハードウェアと爆破のプロ。市警と関税局はキートンに狙いを定めるが、イーディから証拠不十分を理由に解放を要求される。釈放された5人の犯罪者はこれを機会に結束し、市警の汚職警官の金儲けの手段で、禁制品を乗せて走るパトカーの襲撃を計画、みごと大量のエメラルド原石強奪に成功する。奪った獲物をさばくため、L.A.に向かった5人はマクマナスの知り合いの故買屋レッドフッドと取り引きするが、新たにテキサスの宝石商襲撃を持ちかけられる。彼らは迷いながらも襲撃を実行するがうまくいかず、宝石商とボディガードを全員殺してしまう。しかも、レッドフットの説明とは全く違い、獲物は麻薬だった。5人はレッドフッドを問い詰め、彼から伝説的なギャング、カイザー・ソゼの右腕と名乗る謎の英国人コバヤシ(ピート・ポスルスウェイト)から頼まれたことを聞き出す。やがて5人の前にコバヤシが現れ、拘置所で彼らが会うように仕組んだのは実はソゼであり、それぞれがそうとは知らずに彼から何らかの物を盗んだ過去があるのだという。コバヤシは彼らに仕事を強要してきた。ソゼの商売敵であるアルゼンチン・ギャングがサン・トロペ沖の船で大量のコカイン取引を予定しており、ソゼへの負債は船と積み荷を破壊すれば帳消しにするという。生命の保証はないが、9100万ドルの分け前も約束された。とまどう5人だったが、嫌がって逃げたフェンスターが全身に銃弾を浴びて殺され、残った4人はコバヤシに従わざるをえなくなる。襲撃当日、重武装した4人はアルゼンチン・ギャングと激しく撃ち合い、最後に起こった大爆発の果てに残ったのは重傷の乗組員とキントの2人だけ。死体は判別できず、キートンは行方不明。ソゼまでもが爆発で死んだという噂が流れる。クイヤンはレイビン巡査部長(ダン・ヘダヤ)の協力の下にキントの尋問を再開。一方、FBIのジャック・ベア(ジャンカルロ・エスポジート)はソゼの顔を見た瀕死の乗組員からの聞き描きで似顔絵の作成の取りかかった。クイヤンはキントの証言から、キートンが以前と同じ手口で自分の死を偽装したという結論に達する。だが、なぜか気分が落ちつかないクイヤンは、レイビンのある一言で、ふと部屋のホワイトボードに目をやって愕然とする。何とヴァーバルの話はボードに貼ってある素材を紡ぎ合わせた法螺話だったのだ。思わず飲んでいたコーヒーカップを取り落とすクイヤン。カップの底には“コバヤシ陶器”のロゴが。彼は全ての疑問が氷解するのを覚えた。ソゼの正体がキントであり、ソゼだと思われていたキートンは、現場で彼に殺されていたとしたら……。その時届いたファックスのソゼの似顔絵はヴァーバルそっくりだ。クイヤンはつい先ほど釈放したキントを追い、慌てて外へ飛び出したが、その姿は出迎えた“コバヤシ”の車に乗り込み、いずこかへ去った後だった。

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1996年8月上旬号

外国映画紹介:ユージュアル・サスペクツ

1996年4月下旬号

特集 ユージュアル・サスペクツ:作品評

特集 ユージュアル・サスペクツ:ブライアン・シンガー監督インタビュー

特集 ユージュアル・サスペクツ:ガブリエル・バーンインタビュー

COMING SOON【新作紹介】:ユージュアル・サスペクツ

2024/04/07

2024/04/07

60点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


金目の取引と亡霊

宝石に麻薬といった新大陸の資源や加工品がアメリカにいったんは集まり,その取り扱いは違法であるから,集まり,売られるどこかの段階で,暴力や権力によって品を奪取することができる.この違法な取引は,汚職警官らによっても支援されているし,取引ルートにかかわり手を染め,検挙されても,また取引に関わらざるをえない嫌な拘束力がある.
黒幕ではないものの,リーダーらしき男ディーン・キートン(ガブリエル・バーン)がいて,港で船舶の爆破があり,その焼死体の中に彼がいたのか,それともどこかで生き伸びているのかが問題になる.そしておしゃべりな(ヴァーバル・)キント(ケヴィン・スペイシー)の取調べにより聞き出された内容により回想が始まる.
船では,炎がチラつき,タバコとライターの赤味が連動している.船からの排水やロープによる緊縛のイメージが連鎖される.黒焦げの焼死体が現れ,27人の死亡が確認されたという.この事件によって,ニューヨークからカリフォルニアにクイヤン捜査官(チャズ・パルミンテリ)がやってくる.発端はニューヨークでの捜査にもあるらしい.
トッド・ホックニー(ケヴィン・ポラック),忍び込みのプロ,マクナマス(スティーヴン・ボールドウィン),赤シャツのフェンスター(ベニチオ・デル・トロ)らが集まり,鉄格子の中でキートンやキントと顔を合わせている.彼らによって襲われ,人間が殺され,金品が奪われていく.彼らのグループ犯罪は,常習性を超えてエスカレートするところに特徴があり,そのさらに先のヤマへと,レッドフット(ピーター・グリーン)によって導かれていく.キートンの相棒であり恋人の弁護士イーディ(スージー・エイミス)も間接的に彼らの殺人や強盗の犯罪に加担している.
レッドフッドは,さらにコバヤシ(ピート・ポスルスウェイト)という男を紹介し,コバヤシによってカイザー・ソゼの存在が示唆される.
ケースを開けてみれば,そこにあるのは宝石ではなく,コカインである.ほんのちょっとした加減で殺され,死体は海辺に寝転がり,背後から撃たれ,取引の過程で命が費やされていく.この死にやすく,裏切りやすい環境においては,裏を取ることよりも,その場その場の言葉に対しどこまで信頼をおき,行動を賭けていくかが問題になる.そこに虚実が入り乱れ,幻想が浮かび上がる仕掛けがある.

2024/03/23

2024/03/23

75点

テレビ/無料放送/BS松竹東急 
字幕


予備知識なく鑑賞

登場人物たちがけっこう魅力的なのでまじまじと見ていた。
どうなるのかな、と思っていたら、カイザー・ソゼという謎の人物の存在が。
ここで、すこーし漫画的になる。
同時に、その正体が見えた。
とはいえ、どんでん返しはおもしろいし、ソゼの用意周到さに感服する。
。。。
その後の米日韓などの映画作りに大きな影響与えたのでしょうな。





2023/08/24

2023/08/25

75点

テレビ 
字幕


なぜかノレない派

ネタバレ

リアルタイムで映画館で観ているのだが、なぜかさほど印象に残らなかった。おそらく話が込み入っていてよく理解できなかったせいだろう。が、今になっておさらいしても、ケヴィン・スペイシーがまだ無名だったころに、しっかり話の筋を追いながら見ないと、ノレないものだなと思った(100%自分が悪いんだけど)。
ユーモアなどの余白があまりなくて、畳みかけてくる作りなのも、それが魅力ではあるのかもしれないけど、自分の好みには合わない感じであった。(すまぬ)

2023/08/21

2023/08/21

80点

VOD/その他/購入/スマホ 
字幕


カイザー・ソゼ

会社の先輩からの紹介でおススメの作品を鑑賞。ケビン・スペイシー出演。評価でも話題のように、結末に見事やられました!拍子抜けといった所、改めて巧妙なストーリーだなと終わってからしみじみ感じています。正体不明の裏社会の大物カイザー・ソゼ、そしてコバヤシ...。得体の知れない謎が最後に解けていき、何度も見返したくなりました。
少し頭を使いつつ、オチがある楽しめる作品ですね!

2023/08/15

2023/08/15

72点

選択しない 


初投稿

最後まて黒幕がわからない本格的なシリアスサスペンス。
黒幕は本当のサイコパス。笑

2023/08/14

2023/08/14

80点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/テレビ 
字幕


なるほど、そういうことか。 話を理解するまで時間がかかった…

今、起こった事件と、6週間前からの振り返りが、途中まで理解ついていけてなかった。
時間軸がわかって、なるほど、このカイザーソゼという謎を解くところに集中するのだ、と思ってからは話がスッキリ、もしかしてこの人が怪しい?と思った人はハズレ、なるほど皆さんの感想にある通り。
もう少し、自分の理解力あれば。 と言って、今から分かった状態で見ても、楽しみは半分か。