ヒート(1995)

ひーと|HEAT|HEAT

ヒート(1995)

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レビューの数

89

平均評点

78.1(786人)

観たひと

1270

観たいひと

112

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アクション / バイオレンス / サスペンス・ミステリー
製作国 アメリカ
製作年 1995
公開年月日 1996/5/25
上映時間 170分
製作会社 フォワード・パス
配給 日本ヘラルド映画
レイティング
カラー
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

冷徹無比の犯罪組織のボスと鬼刑事の運命的な対決を描いた、骨太のサスペンス・アクション。ハリウッドを代表する2大スター、ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノの初共演、12分間に及ぶ大銃撃戦の迫力などが見どころ。監督・脚本は「ラスト・オブ・モヒカン」やTV『マイアミ・バイス』のマイケル・マン。彼のTV時代の代表作『クライム・ストーリー』で、共同クリエイターの名を冠した元シカゴの潜入捜査官チャック・アダムソンと、そのアダムソンが逮捕に血道を上げたといわれる実在の犯罪者ニール・マッコーリーをモデルに脚本を執筆した。製作はマンとアート・リンソン、エグゼクティヴ・プロデューサーは「タイ・カップ」のアーノン・ミルチャンと、ピーター・ジャン・ブルッジ。LA市内にオール・ロケを敢行し、シャープな映像を見せた撮影は、監督とは3作目となる「ネル」のダンテ・スピノッティ、音楽は「バットマン・フォーエヴァー」のエリオット・ゴールデンサル、美術は「ディスクロージャー」のニール・スピサック、編集は、監督とは4作目のドヴ・ホウニグと「カジノ」のパスクァーレ・ブバ、「ブラック・レイン」のトム・ロルフ、ウィリアム・C・ゴールデンバーグの共同、衣裳はデボラル・スコットが担当。主演は「カジノ」のロバート・デ・ニーロと「カリートの道」のアル・パチーノ。共演は「バットマン・フォーエヴァー」のヴァル・キルマー、「エタニティ 永遠の愛」のジョン・ヴォイト、「青いドレスの女」のトム・サイズモア、「バード」のダイアン・ヴェノーラ、「キャスパー」のエイミー・ブレネマン、「スモーク」のアシュレイ・ジャッド、「レオン」のナタリー・ポートマンほか。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

LA。大胆で緻密な手口で大きなヤマばかりを狙う冷徹なプロの犯罪者、ニール・マッコーリー(ロバート・デ・ニーロ)とその仲間たちは、ハイウェイで多額の有価証券を積んだ装甲輸送車を襲った。新顔のウェイングロー(ケヴィン・ゲイジ)が警備員の一人を射殺してしまい、ニールは仕方なく口封じのためにほかの警備員も手にかけて逃走する。急報を受けた市警強盗・殺人課の切れ者警部、ヴィンセント・ハナ(アル・パチーノ)が陣頭指揮に当たり、部下たちに的確な指示を与える。過去2度の離婚歴を持つ彼は、妻ジャスティン(ダイアン・ヴェノーラ)や連れ子ローレン(ナタリー・ポートマン)との現在の家庭もしっくりいっていない。ニールたちの盗んだ160万ドルもの債券は、悪徳金融業者ヴァン・ザントのものだった。ニールは長年の犯罪ブレーンであるネイト(ジョン・ヴォイト)から、債券は元の持ち主に買い戻させた方が徳だと説明され、その考えに従った。ニールたちはウェイングローを人けのない駐車場で始末しようとするが逃げられた。報酬を得て、それぞれの家庭に戻る犯罪者たち。金庫破りと爆破のプロ、クリス(ヴァル・キルマー)には愛妻シャリーン(アシュレイ・ジャッド)がいるが、夫の裏稼業を知る彼女には見えない不安と不満が鬱積している。生粋の犯罪者チェリト(トム・サイズモア)は幼い娘たちのよき父親。一人、帰るべき安らぎの場所を持たないニールだったが、ある夜、グラフィック・デザイナーのイーディ(エイミー・ブレネマン)と出会い、この無垢な娘との新しい世界が広がっていく。ニールはセザールという犯罪同業者から千二百万ドルの上がりが見込める銀行強盗の襲撃計画を買うことにするが、そのための資金にと考えたザントとの債券取引交渉が、相手の奸計によって失敗する。一方、執拗な追跡調査を進めるヴィンセントはチェリトとクリスの面の割り出しに成功し、二人の家や車に盗聴器が仕掛けられた。ニールたちは銀行襲撃の金を工面するため、貴金属貯蔵倉庫を襲うことにする。現場ではヴィンセントら捜査陣が網を張って待ち受けていたが、その気配を敏感に察知したニールは作業の中断を命じ、速やかに引き揚げる。自分たちが警察にマークされていると知ったニールは、仲間たちに手を引く相談をするが、この稼業でしか生きていけないと知るクリスらに煽られてしまう。そこでニールは逆にヴィンセントらをおびき出し、刑事たちの顔を一人一人確認した。互いに相手がひと筋縄ではいかない敵と認識したニールとヴィンセントは、ついにあるレストランで対峙した。同じ匂いを嗅ぎ取った2人の間に奇妙な共感が流れるが、互いに次に出会う時はどちらかが死ぬ時だと分かっていた。周到な下工作を経て、ニールたちは最後の大仕事、銀行襲撃を実行に移し、半ば成功するかに見えた。しかし、匿名の密告電話で駆けつけた警察隊とニールらの間で市民をも巻き込んだ一大銃撃戦が白昼の路上で展開された。チェリトがヴィンセントの銃弾に倒れ、ニールは重傷を負ったクリスを抱えて辛くも脱出に成功する。裏切ったのは犯行に加わらなかった運転手役のタウナーではと考えたニールは彼の家へ向かうが、タウナーは虫の息で、背後で糸を引いていたのはザントとその懐に飛び込んだウェイングローだとわかる。ニールは自ら手を下してタウナーを楽にしてやると、ザントの屋敷に侵入して彼を血祭りに上げた。その頃、警察に囮捜査を強要されたシャリーンの元に、クリスが罠とも知らずに現れるが、彼女はそっと手振りで逃げるように伝えた。ニールはイーディを連れて高飛びを決意し、ネイトに段取りを依頼する。しかし、途中でウェイングローが空港ホテルに潜伏していることを知った彼は、けじめをつけるためにホテルに向かい、彼を殺した。一方、娘ローレンの自殺未遂というショックに見舞われながらも、ニールの行動をキャッチしたヴィンセントも空港に向かう。空港の敷地内で対決する二人。死闘の末ニールが倒れ、ヴィンセントは死にゆく彼が差し出した手を握りしめた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2017年3月上旬号

MOVIE at HOME:●DVD COLLECTION 「ヒート 製作20周年記念版」

2015年5月下旬号

アメリカ映画主義! File No.001 マイケル・マン「ブラックハット」:「ヒート」(95) 井筒和幸 マイケル・マンはとにかく愚直なのよ

1996年10月上旬号

劇場公開映画批評:ヒート

1996年7月上旬夏の特別号

外国映画紹介:ヒート

1996年6月上旬特別号

COMING SOON【新作紹介】:ヒート

1996年4月下旬号

巻頭特集 ロバート・デ・ニーロ:「ヒート」評

2023/12/30

2024/01/02

90点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/テレビ 
字幕


最大の観せ場となるのはやっぱり銀行襲撃後、LA市街地内でのド派手な銃撃シーン。劇場で観た時は音響含むあまりの迫力に驚いた。このシーンが登場するのは全体の約半分過ぎたくらい。それまでの展開に引き込まれる要素が満載で全く長さを感じない。主役級の3人以外にもキャラクターの作り込みが深く、単なるハードボイルドアクションの域を超えてドラマ的な魅力が大きい。1番引き込まれるのはやっぱりデニーロ演じるニールに漂う哀愁かな。ラストの別れのシーンでの2人の表情、悪役なのに応援せずにはいられなかった。

2023/05/07

2023/05/07

73点

VOD/Hulu/購入/テレビ 
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男の映画

ネタバレ

すごくリアルで男目線な作品だと思います。
それがすごく良い部分であり、女の強さも際立ちます。
キャラクター1人1人の背景まで詳細に描くので、気付いたら悪人の方に「逃げ切って欲しい!」と思わせるものがありました。
人をたくさん殺して、自分だけがハッピーエンドになるなんてことはさせない!という厳しさも良かったです。

2023/04/04

2023/04/04

80点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/スマホ 
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はみ出し者たちの戦い

ニール率いる強盗団は新入りのミスで警備員を殺害してしまう。事件の捜査に乗り出したヴィンセントはニールに執着し始め…。
マイケル・マン監督作品。仲間想いで優秀だが、社会に決して馴染めない人間たちのぶつかり合い。長尺ではあったもののとても熱く、のめり込んでしまいました。

2023/03/31

85点

テレビ/有料放送 
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トム・サイズモアよ永遠に

何かにつけ見直している作品
繰り返しの鑑賞に耐えられる骨組みから
肉付けまで精密な機械のように作られている傑作
演出、キャスティング、俳優の芝居どれをとっても秀逸、隙が無い
特にクライマックスの銃撃戦はいつも
胸踊る
強盗団と警察官を追うカメラ
スピーディで目まぐるしく動き
何処に目をやったら良いのか分からない
のと同時に銃声音の凄まじさ
ガンさばきが見事だったヴァル・キルマー
の乱れた前髪が素敵で溜息付く暇も無く
クマちゃんみたいにふっくらのトム・サイズモアが女の子を抱えて逃げるも警官に追い詰められ絶滅する
この辺り誰が助かり誰が生き残るのか
が予定調和なのも気にならない
先日観た
『SHE SAID 』に久方ぶりにワンシーンだけどとても重要な出演のアシュレイ・ジャッドとヴァル・キルマーの喧嘩ばっかりの夫婦役の最後の最後に見せる絆の深さにはグッと来た 咄嗟に見せるあの手捌きで
夫の命を守るアシュレイ・ジャッドの
安堵した表情がとても良い

パチーノとデニーロの対決は銃撃戦だけじゃ無くて私生活でも比較される
デニーロは自分の為に恋人を車に残して
トンズラしたけどパチーノは
義理の娘の自殺を未遂に終わらせた
娘役のナタリー・ポートマンの少女時代の
幼さが愛らしい

演技合戦でも主要キャスト一人一人に
見所を用意されて誰が一番良かったか
決められないほど素晴らしい
皆しっかり役柄を生きていた



最後に今年のひな祭りに鬼籍に入った
トム・サイズモアのご冥福をお祈りします

2022/07/17

2022/07/17

79点

VOD/U-NEXT 

・仕事に取り付かれた警察のアルパチーノ、大胆な犯行を繰り広げるデニーロ 二人が等しく主人公で、お互いに人間的に深く描かれるマン監督の渾身のクライムアクション 170分の作品で人間的掘り下げが見事
・冒頭の現金輸送車から証券を強奪、中盤の銀行強盗からの街中銃撃シーン、後半の混乱するホテル内での追跡 空間や一般人をうまく配置し混乱する中で繰り広げられるアクションの見応えは満点 マン監督の構築した銃激戦描写、特にショットガンやマシンガンのド派手な演出はカッコイイ 男の子は心くすぐられる
・ギラギラのアルパチーノ、落ち着きがあるが溢れるデニーロ、二人の男の色気がたまらない
・アルパチーノ一味の描き方が丁寧で立体的に描かれる
 クリス(ヴァルキルマー)と妻の関係性、金にだらしない面がありながら夫婦は心で繋がる、警察に協力せざる得ない妻を迎えに行く場面で妻からの逃げるサインを出し理解するクリス、理解した二人の表情が素晴らしい
 黒人運転手は出所後の苛烈な職場の扱いで犯罪に戻る流れも自然、支援する恋人の存在も辛い
 全員で食事する場面はマフィアのファミリーのような一体感 妻やパートナーを含めた関係の中心にいるデニーロの魅力が素敵
 いつでも逃げれるために孤独だったデニーロが出会う普通の人イーディとの関係も切ない ホテルから逃げる場面でイーディを巻き込まない決断をした場面のデニーロの切ない顔もたまらない
・一方のアルパチーノの家族も多面的 元々仕事最優先で3人目の妻でありながら、結局は仕事優先で浮気される 孤独な娘(ナタリーポートマン)の自殺を含め、家族の再生まで描く
・クライムアクションながらとにかく人間ドラマの深みがあり、170分も納得

・現在の視点で見ると、女性は男性に守られるものとしての位置づけは当時ならではに感じる
・荒唐無稽な映画描写 市街地銃撃で、ほぼ撃たれないデニーロ一味 ホテルでも混乱に乗じて逃げれてしまう 大味な印象も受ける

2022/04/23

2022/04/26

80点

選択しない 


パチーノとデニーロの演技合戦。
2人でファミレスでご飯を食べるシーンが好き