マルティネス

まるてぃねす|Martínez|Martinez

マルティネス

レビューの数

7

平均評点

70.6(31人)

観たひと

43

観たいひと

8

(C) 2023 Lorena Padilla Bañuelos

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ラブロマンス / コメディ / ドラマ
製作国 メキシコ
製作年 2023
公開年月日 2025/8/22
上映時間 96分
製作会社 Alquimia Cinematografica=Off-Hollywood Films=Gavilan Cine
配給 カルチュアルライフ
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット デジタル
メディアタイプ ビデオ 他
音声 5.1ch

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

場面 ▼ もっと見る▲ 閉じる

予告編 ▲ 閉じる▼ もっと見る

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

アカデミー賞国際長編映画賞受賞作「ナチュラルウーマン」のフランシスコ・レジェス主演で贈るオフビートなラブストーリー。偏屈で人間嫌いな60歳の男性が、アパートの隣人で孤独死した同年代女性の遺品の中に、自分へのプレゼントがあったことから、やがて人生への好奇心を取り戻していく物語。監督はこれが長編初監督となるメキシコ出身のロレーナ・パディージャ。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

メキシコで暮らすチリ人のマルティネス(フランシスコ・レジェス)は、偏屈で人間嫌いな60歳の男性。会計事務所での仕事やプールでの水泳といった日々のルーティンを決して崩さずに毎日を過ごしていた。そんなマルティネスの規律的な日々は、会社から退職をほのめかされ、後任のパブロ(ウンベルト・ブスト)がやって来たことで終わりを迎える。時を同じくして、アパートの隣人で同年代の女性アマリアが部屋で孤独死していたことが判明。アマリアの私物に自分への贈り物が残されていたことを知り、次第に彼女に興味を抱くマルティネス。遺された日記や手紙、写真を通してアマリアへの思いを募らせていくうち、マルティネスは心の奥底で眠っていた人生への好奇心を取り戻していく……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2025/10/07

2025/10/11

70点

映画館/千葉県/キネマ旬報シアター(旧TKPシアター柏) 
字幕


小さな出来事による小さな心の動き

定年退職間近の偏屈オヤジ、マルティネスの話。住んでいるアパートの階下で孤独死した女性の遺品から、自分あてのプレゼントが見つかる。そこから映画は動き始めて、マルティネスの心も微妙に変化が見られる。演じるフランシスコ.·レジェスが良い。
ネタバレになるのでここまでしか書かないけど、ドラマチックになるようなストーリー展開をあえて排したような演出は好感が持てるが、見せ方が今ひとつ上手く行ってないように感じた。惜しいなぁ…

2025/09/27

2025/09/27

69点

映画館/千葉県/キネマ旬報シアター(旧TKPシアター柏) 
字幕


人生が深くなる理由

私自身と同性同世代の主人公の物語。
観ているうちに、人生とは"気にかける他の誰かの存在"があれば続いてゆくものなのだ、と思えました。

2025/09/02

2025/09/03

65点

映画館/大阪府/テアトル梅田 


メキシコのチリ人。

ネタバレ

メキシコで暮らすチリ人マルティネスは、定年も近い60歳の会社員。規律正しい生活を送る彼に、会社は後任のパブロへの仕事を引き継ぎを指示し、マルティネスの心は動揺。またアパートの隣人アマリアが孤独死していたことを知ったマルティネスは…

亡きアマリアの荷物を部屋に持ち込んだマルティネスは、不在の彼女の影響なのか、偏屈な性格にも変化が現れる。

恋人、友達に限らず、今そこにいない誰かでも影響を与えうるということを描いた一風変わったコメディ。メキシコにおけるチリ人のパブリックイメージをもっと把握していたら、さらに楽しめたかもしれない。

2025/08/25

2025/08/27

70点

映画館/大阪府/テアトル梅田 
字幕


ギリ,アウトだと思うの.オデ

定年直前のマルティネスさん.頑固者の偏屈親父.当然人付き合いはほぼ皆無.それでも本人的には問題なし.昨今の最大の悩み事は階下住人老婆のテレビの音.四六時中の大音量で耳栓がなきゃ眠れない有様.ところが実は階下老婆は,半年ほど前に孤独死してました,とさ.
こんばんわ.三遊亭呼延灼です.この呼延灼,マルティネスさんと同い年なんでいつもより神妙な面持ちで視聴しました.

階下が空き家になってんで,やっと静かになったと思ったら,今度は静かすぎて眠れない.しょうがないから,テレビつけっぱにしちゃれ!まではあるあるなんですが,廃棄処分された遺留品を持ち帰り,自分ちに飾るってのはどうなんでしょう.生前交流があったならまだしも,前述したようマルティネスさんは人付き合い皆無な人.やってる事は,ただの変態さんですが,これが良い方向に作用.加えて自身の後任のパブロさんは陽キャ.氷の心が,少しずつ融解するマルティネスさんです.世の中,何が幸いするか予想すらできません.

孤独死老婆の事を恋人と,社内で偽った事はマルティネスさんにとっては,生まれて初めてついた大きな嘘だったんじゃないかしら.それが事件に発展することはないんですが,パブロさんが勧めるままにプレゼントとして買ったナイトガウンを,ベッドに飾ってまさぐるシーンはさすがに観るのがしんどかったです.早めに暗転していただけて良かったです.

孤独死老婆が残した,「生前やりたい事」リストをクリアしていくマルティネスさん.最後の遊園地での戯れが心の底から楽しそうで,安堵いたしました.遺留品を今度は断捨離する行為は,マルティネスさんにとっては何らかの卒業を意味したのかもしれません.

個人的には還暦になった年に視聴できて大変ありがたかったです.

2025/08/24

2025/08/27

60点

映画館/東京都/シネマカリテ 
字幕


時既に遅しだと思います

ネタバレ

ルーティンを崩さない頑固オヤジが、いろんなことに興味を持つヒューマンドラマ。
この手の作品は多くある。
変わることは遅くないというメッセージがあるのはわかりますが、本作はもはや手遅れと思いました。

マルティネスは定年で、後任の男がやってくる。
マルティネスは引き継ぎに納得しないのだが、というストーリー。
この2人と事務の世話焼きおばちゃんの3人がメインかと思います。
主人公が偏屈なだけに、なぜ、マルティネスに惹かれるのかわかりません。
それにマルティネスは後任の男の評価を落としクビにしている。
それを黙っているのはいかがかと思う。

また、マルティネスの住む家の下の家に住んでいた女が亡くなっていたのですが、彼女の持ち物よりいろんなことに興味が沸く。
それ自体はいいのですが、下着を買ってきて妄想するのは、普通に変態かと思います。

よくあるストーリーに、興味を惹くことがない主人公。
まったく面白くなかったです。


本作とは関係ありませんが、この日の東京の最高気温が37℃越え。
この劇場は夏にエアコンが効かないので、外気とほとんど変わらない中で鑑賞。
そのため何度か意識が飛びました。

2025/08/22

2025/08/23

68点

映画館/東京都/ヒューマントラストシネマ有楽町 
字幕


背は高いし見た目もそんなに悪くはないマルティネスなのだが、偏屈なところがあり独身だ。マルティネス60歳。…60歳⁈ 西洋人はなんだか老けて見える…( 吉川晃司・YOSHIKI・本木雅弘が同い年)。

そんな彼のアパートの隣人(階下だが…)のアマリアという同年代の女性が孤独死した。なぜかアマリアが自分に残したプレゼント。気になる、なんで? そして家主がゴミに出したアマリアの遺品を見ているうちに心に変化が訪れる…自分も孤独死するのか? なにか目的を見つけなくては。そこから人生を見つめ直すことになる。

アマリアのしたかったメモ、<プラネタリウムに行く><イタリア料理を食べる><プールで泳ぐ>。それを代わりに遂行するマルティネスは、きっと面影のアマリアとデートをしていたのだろう。

メキシコで暮らすペルー人という設定のマルティネス。異邦人だから淡々と暮らしてきたのだろうか。でも、メキシコでもペルーでも、独居住人の孤独死というのが普通になってしまっているのだとしたら…これは社会問題ではなく、世界問題だな。