家族日誌

かぞくにっし|Cronaca familiare|Family Diary

家族日誌

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レビューの数

2

平均評点

64.8(16人)

観たひと

23

観たいひと

12

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ イタリア
製作年 1962
公開年月日 1964/7/28
上映時間 115分
製作会社 チタヌス・プロ=M・G・M映画
配給 ヘラルド映画
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

バスコ・プラトリーニの自伝的小説をマリオ・ミッシローリの協力を得て「鞄を持った女」のヴァレリオ・ズルリーニが脚色・演出した兄弟愛と人間存在を描いたドラマ。撮影は「山猫」のジュゼッペ・ロトゥンノ、音楽をゴッフレード・ペトラッシが担当した。製作はゴッフレード・ロンバルド。出演「イタリア式離婚狂想曲」のマルチェロ・マストロヤンニ、「鞄を持った女」のジャック・ペラン、「シシリーの黒い霧」のサルボ・ランドーネ、「甘い生活」のバレリア・チャンゴッティーニ、ほかにシルビア、セレナ・ヴァルガーノなど。ヴェニス映画祭金獅子賞、イタリア・アカデミー作品賞、色彩撮影賞などを受賞している。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

エンリコ(マルチェロ・マストロヤンニ)と弟ロレンツォ(ジャック・ペラン)の母は弟を生んで死んだ。父は戦傷のため入院していたのでロレンツォは英国貴族の執事サロッキ(サルボ・ランドーネ)の許に里子としてもらわれていった。エンリコは祖母と一緒に貧しく別々に育てられた。長い年月が過ぎた冬のある日、偶然再会した。エンリコは植字工として働きながらジャーナリストになるため必死に勉強していた時である。ロレンツォは厳格な養父を嫌って家を出て来たのだった。翌朝、兄弟は老人ホームにいる祖母(シルビア)を訪れた。彼女にとって、許される面会日がいかに喜ばしかったことか。弟を連れてサロッキの家を訪れたエンリコに対して、彼は相変わらず高慢な態度を見せた。彼は貴族に死なれてから没落、家計も苦しくなっていた。不良仲間とつき合うロレンツォを血筋の悪さだと罵倒した。エンリコは彼を引きとった。復活祭の休日、エンリコは吐血した。3年後、退院して念願の新聞記者として働くようになった頃、スペインに内乱が起こり、波乱のさなか、祖母は死んだ。そんな時、ロレンツォと再会した。美しい恋人も持っていたが、何かに頼らなければ生きていけないような弱い弟の性格を、エンリコは初めて叱った。学業も中途で止めた彼にやっと役所の小間使いという仕事がみつかった。別の女と結婚をした。戦争が終わってエンリコがローマから帰った時待っていたのは難病にかかった弟が入院するという知らせだった。医者はロレンツォの生命を救う道はないと告げる。「生きたい」と訴える弟にエンリコは激しい愛情を感じた。ロレンツォの衰弱は激しく、生まれ故郷を見てから死にたいという願いを聞き入れてやることにした。だが弟の死を自分の目で見ることには耐えられないエンリコは、弟だけを車で発たせた。もう、ロレンツォの死の知らせだけしか待つものはなかった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1964年8月下旬号

外国映画批評:家族日誌

1964年6月上旬号

外国映画紹介:家族日誌

1964年2月下旬決算特別号

新作グラビア:家族日誌

2014/05/19

65点

選択しない 


兄弟となる話

ネタバレ

育ちの違う兄弟の物語。兄は貧しい中で育ったが、弟は貴族に引き取られて育てられた。兄を育てた祖母は「貧しくても立派に育てることはできる」と。貴族の家で育った弟は母親の死の原因も知らされず、没落後も贅沢を知っている貧乏人となった。そんな兄弟が久しぶりに会ってから、気を使い過ぎていたり、やはり思うことは多々あっても、彼らは兄弟なのだ。冒頭、弟の死の知らせを聞いた兄と、終盤、死にそうな弟に付き添えずにフィレンツェへ送り返した兄。辛い話だ。辛く思えるのは兄が弟に対して、愛情、唯一の家族という思いを抱くに至った過程を見たからだろうか。マストロヤンニ、名演である。

1986/11/28

2013/12/20

73点

選択しない 


ヴァレリオ・ズルリー二

これは、何で見たんだろう。
国内ソフトが出た記憶なし。

マストロヤンニじゃ色が強すぎて、この監督の作品にしちゃ愛着なし。