北村匠海、綾野剛、山下美月のファン以外は見所がない
西尾潤の同名小説が原作。
半グレ末端の兄弟分の友情物語。戸籍売買の闇商売をしているが、兄貴分のタクヤ(北村匠海)が半グレ幹部から戸籍を売った客を臓器売買の提供者にするように言われ、組織を抜けようとする。そのために裏金を幹部から盗んだために身代わりの臓器提供者にさせられる。
タクヤを連行することになった梶谷(綾野剛)が幹部を裏切って逃走・潜伏。囮捜査の刑事が半グレ組織を摘発。タクヤは裏金を弟分のマモル(林裕太)に渡し、闇世界から抜け出させる。
闇組織に足を突っ込んだタクヤは角膜提供で両眼を抉り取られ、命からがら逃げ出すという、闇バイトは人生破滅への道という警察キャンペーンの教訓物語になっていて、かつてのヤクザ映画とは一線を画す。
もっともストーリーそのものは面白くなく、演出のテンポも悪く、逃走後はエンタテイメントなのに退屈でさえある。それを救う見どころはといえば、両眼抉り取られの残虐シーンと闇金隠しのトリックくらいで、北村匠海か綾野剛、二人の仲間として出てくる山下美月のファン以外は、おそらく金と時間を無駄にした気分になる。(キネマ旬報:6位)