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世界大戦争

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  • 平均評点

    70.4点(90人)

  • 観たひと

    208

  • 観たいひと

    12

  • レビューの数

    27

基本情報

ジャンル 戦争
製作国 日本
製作年 1961
公開年月日 1961/10/8
上映時間 110分
製作会社 東宝
配給 東宝
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声 疑似ステレオ
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督松林宗恵 
特技監督円谷英二 
脚本八住利雄 
木村武 
製作藤本真澄 
田中友幸 
撮影西垣六郎 
美術北猛夫 
安倍輝明 
音楽団伊玖磨 
録音矢野口文雄 
整音下永尚 
照明森弘充 
編集岩下広一 
製作担当者森本朴 
助監督田実泰良 
スチル田中一清 
特技撮影富岡素敬 
特殊機械中代文雄 
火薬山本久蔵 
渡辺忠昭 
石膏利光貞三 
安丸信行 
合成撮影三瓶一信 
鵜飼啓一 
合成作画石井義雄 
塚田猛昭 
光学撮影徳政義行 
真野田幸雄 
光学作画幸隆生 
飯塚定雄 
茂田江津子 
黒川博通 
特技編集石井清子 
特技スチル田中一清 
特技製作担当者成田貫 
特技撮影有川貞昌 
特技美術渡辺明 
特技照明岸田九一郎 
合成向山宏 
特技助監督浅井正勝 

キャスト

出演フランキー堺 田村茂吉
乙羽信子 田村お由
星由里子 田村冴子
富永悠子 田村春江
阿部浩司 田村一郎
宝田明 高野
笠智衆 江原
白川由美 早苗
ジェリー伊藤 ワトキンス
中北千枝子 おはる
坂部尚子 鈴江
石田茂樹 有村
野村浩三 石橋
三田照子 伊本
東野英治郎 笠置丸船長
清水由紀 商事会社の女事務員
森今日子 船会社の女事務員
中野トシ子 近所の人(1)
一万慈鶴恵 近所の人(2)
山村聡 首相
上原謙 外相
中村伸郎 官房長官
河津清三郎 防衛庁長官
高田稔 司令

解説

「東京夜話」の八住利雄と「大坂城物語」の木村武(1)の共同オリジナルで、「続社長道中記 女親分対決の巻」の松林宗恵が監督。撮影は「香港の夜」の西垣六郎。なお「モスラ(1961)」の円谷英二が特技部門の監督を受持っている。パースペクタ立体音響。

あらすじ

世界各地に連鎖反応的に起りつつある侵略と闘争は、全人類の平和を危機に追いつめていた。核戦争の鍵を握る同盟国側と連邦国側は、一触即発の状態を続けていた。戦争が始まったら、間違って押したボタン一つからでも音速の十倍以上で飛んでくるミサイルが、全人類を灰にし、地球は取返しのつかないことになってしまう。全人類が一つになって原水爆禁止のための何かをしなければならないのだ。アメリカ・プレス・クラブの運転手田村茂吉は裸一貫からささやかな幸せを築いてきた。娘冴子と二階にいる通信技師高野とは恋人同士で原水爆のことを真剣に考えていた。貨物船笠置丸船上で、突然夜空にオレンジ色から紫紅色へと膨らむ不思議な物体を見た高野は、冴子のもとへの帰途、胃潰瘍手術で九死に一生を得た船のコック長江原を見舞った。彼は保母をやっている娘早苗や子供達に囲まれて生きる素晴しさを感じていた。連邦軍基地で核弾頭を装填したミサイルが手違いで発射されそうになった折、同盟国ICBM陣地でも作業員のミスからダイナマイトが暴発、核弾庫の誘爆の危機に襲われた。そうなれば世界は破滅だと判断した司令官は命を賭して起爆装置をはずした。皆、一兵卒に至る迄心から平和を念じているのだが……平和の願いはパリ首脳会談に託された。記者ワトキンスを車で送った茂吉はこれらの状勢は金儲けのための株の変動への期待としか考えられなかった。そして神経痛に顔を歪めるお由に代って、庭にチューリップの球根を埋めてやるのだった。バーング海上で連邦軍と同盟軍編隊機の衝突から戦闘状態に入り、くすぶり続けた各地の侵略と闘争は再開され、日本政府は徒らに平和と停戦を呼び続けるのみだった。日本国内基地から飛び立った連邦軍爆撃機への報復として、同盟国の原子爆弾はロケットを発射し、東京は混乱の巷と化し、恐怖は全ての人を捉えた。保育園では早苗がなす術もなく、逃げまどう人々の心には平和を願い続けたのになぜ殺されねばならないのだ!と一様に去来した。冴子は無電機で高野の送信をキャッチした。「コーフクダッタネ……」やがて火球が東京を包み第三次世界大戦が勃発、巨大なビルは破片となって散り、全てが数万度の熱に晒された。ニューヨークでもパリでもモスコーでも……津波の後の静かな洋上を笠置丸は再び東京へ向っていた。東京の最期を見たのは高野達乗組員だけだろう。流れくる放射能のために生きて戻ることは不可能でも高野は帰りたいと思った。全世界がもっと早く声を揃えて戦争を反対すればよかったものを……あらゆる良識を無視して世界大戦は勃発し、そして終ったのだ。

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