19世紀、ロシア。田園風景の広がる農村に住む地主には、二人の娘がいた。姉のタチヤーナは読書が好きでロマンチスト。一方、妹のオリガは姉とは対照的に活発で、レンスキーという婚約者がいた。都会から来たオネーギンと知り合ったレンスキーは、彼をタチヤーナに紹介。一目で彼に恋したタチヤーナは、思いのたけを手紙に託しオネーギンに届けるが、オネーギンは冷たくあしらう。さらに田舎になじめず疎外感を抱いたオネーギンは、ちょっとした諍いからレンスキーと決闘、彼の命を奪ってしまう。それから数年後、ある舞踏会でオネーギンとタチヤーナは再会。今や公爵夫人となり社交界の華となった彼女にすっかり魅せられるが……。