裸の女の子がエレベーターから下りて来て道をたずねたら?裸の女がヒッチハイクをしていたら?裸の女性が男女共学の大学の性教育の時間に現れたら?裸の男性モデルといっしょに放っておかれた女性たちの反応は?--。このような状況に直面した場合に、一般の人々がどのように反応するかを、隠しカメラと隠しマイクでとらえていく。そこには、国により、裸に対する考え方の相違があらわれ、世代間にも断絶がみられる。撮影隊の一行は、各種のインタビューに適当な状況をつくり出すため、アメリカをはじめ、イギリス、ドイツなど、ヨーロッパを旅行してまわった。インタビュアーのファントとヌードの人たちを除いて、300 人以上の登場人物はすべて素人の人たちである。この映画の被者体として登場するこれらの人々は、老若男女、あらゆる階層の人々であり、それだけに“セックス”に対する見解、リアクションの仕方がちがっていて、それを隠しカメラが正直にとらえて行く。