アメリカの天才化学者トルー博士は、海水から金を抽出することに成功した。だがこの情報をキャッチした世界征服を狙う悪の組織スラッシュは、その製法を手に入れようと動き出した。アンクルの捜査員ナポレオン・ソロ(ロバート・ヴォーン)とイリア・クリアキン(デイヴィッド・マッカラム)は、スラッシュの動きを警戒して博士の研究所へ行ったが、途中数台のヘリコプターから激しい攻撃をうけた。2人は危うくその場を脱出したが、博士はすでに殺されていた。明らかにスラッシュの陰謀だった。しかもスラッシュの首領ランドルフ(バート・ロム)は、金の製法に関する秘密の書類が発見出来ないとなると、博士の夫人をも殺してしまった。そこでソロとイリアは、博士の末娘サンディに会い、秘密書類に関する話を聞き出した。それによると博士は黄金が人間を惑わすことを恐れ、製法を記した書類を隠し、そのありかを4枚の写真に分けて示し、4人の娘に与えたというのだった。ソロとイリアはサンディを案内役に、ほかの3人の娘を訪ね歩いた。そして3人は抜け目なく彼らの後を追うスラッシュのために再三危機に陥るのだった。だが3人は何とかその攻撃を切り抜け、中老の愛人カルル(クルト・ユルゲンス)とスキーを楽しむ娘を最後に、目的の写真を全部集めることが出来た。ところが待ち構えていたランドルフのためにその写真の暗号を奪われてしまった。危うく死をまぬがれた3人は、ニューヨークのアンクル本部に戻ったが、博士の秘密書類の隠し場所を暗示した4枚の写真が、日本を指していることに気付いて、直ちに日本へ飛んだ。スラッシュの激しい攻撃下、ソロたちは博士の親友だったスザミを探し出し、秘密書類を受け取った。だがこれもランドルフに奪われ、3人は北極のスラッシュ本部に連行された。そこでは莫大な金の製造準備がなされていた。スラッシュの勝利が決定的と思われた時、ソロとイリアは、一瞬のすきをとらえ、逆にスラッシュを粉砕したのだった。