1800年、ローマにナポレオン軍が迫っていた。画家のカヴァラドッシ(マルセロ・アルバレス)は、政治犯である友人の逃亡を助ける。警視総監のスカルピア男爵(ジョージ・ギャグニッザ)は、カヴァラドッシを逮捕する。美しく気高い歌姫のトスカ(カリタ・マッティラ)は、恋人であるカヴァラドッシを救うため、スカルピアに懇願する。トスカを狙っていたスカルピアは、通行証をダシにトスカを我がものにしようとする。しかしトスカは、キスの替わりにナイフでスカルピアを刺し殺す。予定では、カヴァラドッシの処刑は空砲で、トスカと逃げる手はずとなっていた。しかし実は、スカルピアはカヴァラドッシを助ける気はなかった。サンタンジェロ城の屋上で処刑は行われ、カヴァラドッシは帰らぬ人となる。スカルピアの策略を知ったトスカは、屋上から身を投げる。