大学で美術を専攻する、裕福な家庭で何不自由なく育った才色兼備のジン(レース・ウォン)。彼女は自らの作品に物足りなさを感じていた。ある日、ジンは外出先で、交通事故によって息途絶えた女性に遭遇する。無我夢中にカメラのシャッターを押すジン。彼女は自分の作品に欠落していたもの、それは死の瞬間―そして、そこに流れる血だったのだ。新たに湧き上がった欲望を満たすため、ジンは死体が収められた写真集を購入し、自らも市場で殺される食用鶏など、生物の死の瞬間を被写体に捉え始める。そんな中、彼女は偶然にもビルの屋上にたたずむ、ひとりの少女を発見する。少女は地面に向かって落下。本能的にシャッターを押し続けるジンは、これまで体感したことのないエクスタシーを感じていた。一方、親友のジャスミン(ロザンヌ・ウォン)はジンのただならぬ変化に、複雑な気持ちを示していた。ジンには幼少時代に男友達に悪戯をされ、その真実を母親(ミシェル・ライ)に話すことができなかったという、誰にもいえない過去があった。それが長年、彼女のトラウマになっていると知ったジャスミンは、ジンに真実を母親に話すことを決意させる。トラウマを克服したかに思えたジン。だが大学の彼女のロッカーには死体の写真が何者かによって置かれ、自宅には差出人不明のビデオテープが送られてくる。それはひとりの少女が監禁され、殺害される瞬間までを捉えたスナップ・ビデオだった。ジンは彼女をストーカーのように追い続けていたアンソン(アンソン・リョン)を問い始めるが、彼にはまったく見覚えのないことだと言う。そして、新たにジンのもとに差出人不明のビデオテープが届く……。