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ユニットバス・シンドローム

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基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 2004
公開年月日 2005/7/16
上映時間 75分
製作会社 リュックサックマン
配給 リュックサックマン
レイティング
アスペクト比
カラー/サイズ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督山口智 
脚本山口智 
プロデューサー平林勉 
撮影多田正悟 
美術小川奈緒子 
音楽上野和徳 
録音森元智典 
照明良知暁 
編集山口智 
助監督中澤佑 
スチール良知暁 

キャスト

出演山中崇 フジモト
勝俣幸子 シノハラ
諌山幸治 ケンタ
大櫛エリカ サチ
藤原よしこ メグ
小野ゆたか ダイスケ
鳥居しのぶ 小林ケイコ
秋元沙織 小林アオイ
古山憲太郎 シノハラ弟
高橋かすみ シノガラ母

解説

別れた彼女のことが忘れられない男が、この世に未練を残す少女の幽霊との奇妙な交流をする。短編「きれいにするとこからはじめよう。」で注目された山口智の初長編監督作。日常に消えてしまいそうなせつなさをすくい取る感覚を評価され、ドイツのハンブルグ国際短編映画祭招待をはじめ、国内外で数々の評価をうけた。

あらすじ

別れた彼女を忘れられないフジモト(山中崇)は、ユニットバスの天井裏に彼女との思い出を大切に隠し持っている。そんなフジモトを見かねた友人たちは、彼を励ますために友人ダイスケ宅で“失恋サプライズパーティー”を企画していた。本当はフジモトの為のパーティーだが、友人たちはダイスケのサプライズパーティーだと偽って、秘密のゲストであるフジモトをバスルームへと隠す。彼はそこでも、ついユニットバスの天井裏を覗き込んでしまう。するとそこには、別れた彼女にそっくりなシノハラ(勝俣幸子)という女の子が座っていた。彼女はなんと、数年前にその部屋で自殺した幽霊で、成仏できずに住み着いていたのだ。「忘れられたくない、だからここに居るの」。過去に今なお思いを残すシノハラの言葉に、別れた彼女への思いを重ねていくフジモト。形は違っても、二人が求めているものは同じだった。それは、自分という存在の意味。自分のいない世界でも、自分は生き続けているのだろうか。それを確認するかのように、ふたりはある行動にでる。何かに突き動かされるように、シノハラを連れて彼女の実家へと向かうフジモト。まるで、自分が別れた彼女に忘れられてない事を確かめるように。そして、憶えていてほしいという希望を胸に秘めて。車を持つケンジを誘い出し、シノハラの実家へと向かう3人。久しぶりに実家に帰ったシノハラは、自分のいない日常をおくる父、母、弟、友人を静かにみつめ続けた。そこには、薄れていく記憶の中でも自分のことを忘れていない人たちがいた。しかしその一方で、自分がいないことで成立している家族の姿がそこにはあった。喜びと悲しみがこみ上げる中で一つ確かなことは、もうここにはいられないという現実。すべてを確認したシノハラの心は平安で満たされていた。「私は忘れられていない」。帰路につくフジモトは、そんなシノハラに自分を重ねていく。そして居場所を探すシノハラを、自分の家に招くのだった。

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