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天河伝説殺人事件

  • てんかわでんせつさつじんじけん
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  • 平均評点

    57.5点(182人)

  • 観たひと

    305

  • 観たいひと

    6

  • レビューの数

    31

基本情報

ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 日本
製作年 1991
公開年月日 1991/3/16
上映時間 109分
製作会社 「天河伝説殺人事件」製作委員会
配給 東映
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビー
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督市川崑 
脚本久里子亭 
日高真也 
冠木新市 
原作内田康夫 
製作角川春樹 
プロデューサー冨澤幸男 
霜村裕 
撮影五十畑幸勇 
美術村木忍 
音楽宮下富実夫 
谷川賢作 
主題歌関口誠人:(「天河伝説殺人事件」)
録音斉藤禎一 
照明下村一夫 
編集長田千鶴子 
助監督永井正夫 
スチール橋山直己 

キャスト

出演榎木孝明 浅見光彦
岸恵子 長原敏子
日下武史 水上和憲
岸田今日子 水上菜津
山口粧太 水上和鷹
財前直見 水上秀美
神山繁 高崎義則
岸部一徳 道伝正一
大滝秀治 仁礼神官
加藤武 仙波警部補
常田富士男 中村巡査
酒井敏也 石渡五郎
岡本麗 石渡ユリ
横山道代 福本くめ
斉藤洋介 倉田刑事
小林昭二 橘署長
貞永敏 気賀沢刑事
奈良岡朋子 権藤綾
伊東四朗 剣持譲介
石坂浩二 浅見陽一郎

解説

奈良県天川村を舞台に巻き起こる連続殺人事件を描くミステリー。内田康夫原作の同名小説の映画化で、脚本は久里子亭(市川崑)と日高真也と冠木新市の共同執筆。監督は「つる 鶴」の市川崑。撮影は同作の五十畑幸勇がそれぞれ担当。

あらすじ

新宿の高層ビルで一人のサラリーマンが街道で急死、その男・川島の手には芸能神を奉る天河神社の御守り『五十鈴』が握られていた。男の死を毒殺と断定した角筈署の仙波警部補は天川村へ向かった。その天川村に近い吉野の町はずれで、都会風の男が駐在から密猟の疑いをかけられる。その男はルポライター・浅見光彦。浅見はそこに通りすがった天河館という旅館の女将・敏子に助けられる。東京へ帰った浅見は、先輩の依頼で能についての旅情ルポを手掛けることになり、再び天川村へ車を走らせるが、途中、林道で出会った老人が殺されたことによって、留置場にぶちこまれてしまう。その老人・高崎は、東京に宗家をもつ高名な能楽・水上流の長老だった。知らせを受けて駆けつけた水上和鷹・秀美兄妹はその後継者候補として注目されている。宗家・和憲は二人の祖父にあたり、父である和春は12年前に他界。71歳の和憲は来るべく和春の追善能を機に引退を決意していた。本来なら長子継続の能の世界だが、二人の母・菜津は、秀美を宗家にと推す。和鷹は腹違いの子だったからだ。一方、やっとのことでアリバイが成立し、釈放された浅見は、天河館で秀美から高崎の死の真相を一緒に探ってくれと頼まれる。そして浅見の推理によって、新宿のサラリーマン毒殺事件と高崎の死が水上家と深く関わり合っていることが明らかになっていく。そんな時、能楽堂で和憲が演じるはずの舞台を踏んでいた和鷹が、その舞台上で毒殺されてしまう。それは『道成寺』の見せ場“釣鐘落とし”での一瞬の出来事だった。浅見は毒殺の小道具に忌まわしい『雨降らしの面』が使われたことを直感するが、その直後から面は消えてしまっていた。その後、聞き込みを続け、数々のヒントを聞き出した浅見は、そこで意外な犯人像が浮かんでくる。それは天河館の敏子だった。その哀しみややりきれなさに苦しみながらも、敏子や秀美の前で事件の謎を解明する浅月。敏子は和鷹の実母だったのだ。生後間もない和鷹を宗家にするという約束で水上家に奪われた敏子は、その証しにと『五十鈴』をもらうが、そのことを中学時代の同級生だった川島に知られ、脅された敏子は、和鷹を思うあまり殺してしまったのだ。さらにそのことによって「和鷹を宗家には出来ない」と言った高崎をも殺してしまい、その殺意は和憲へと向かっていく。ところが、和憲の踏むはずだった舞台を和鷹が踏んだことによって、実の子を殺してしまうことになった敏子は、天河神社で行われる薪能の夜、自殺してしまうのだった。

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