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野を駈ける少女

  • やをかけるしょうじょのをかけるしょうじょ
  • Farewell to Summer
  • ----


  • 平均評点

    70.4点(5人)

  • 観たひと

    11

  • 観たいひと

    2

  • レビューの数

    3

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1958
公開年月日 1958/9/19
上映時間 72分
製作会社 松竹大船
配給
レイティング
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ モノクロ/シネスコ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督井上和男 
脚色楠田芳子 
原作田宮虎彦 
製作長島豊次郎 
清水俊男 
撮影森田俊保 
美術能谷正雄 
音楽牧野由多可 
録音栗田周十郎 
照明須藤清治 
編集大沢しづ 

キャスト

出演山本豊三 
桑野みゆき 野枝
望月優子 かず(野枝の母)
三上真一郎 源一
桜むつ子 とき(源一の母)
竹田法一 松造(源一の父)
瞳麗子 秋子(源一の姉)
藤木満寿夫 義雄(源一の弟)
村瀬幸子 すえ
北原隆 達爾(すえの孫)
青江奈美 綾子
左卜全 作爺さん
田村保 俊男
平石真理生 ミサ子
吉野憲司 勝次
後藤泰子 光子

解説

田宮虎彦の同名小説を「青空よいつまでも」の楠田芳子が脚色した信州が舞台の青春物語。昇進第一回の井上和男が監督し、「花嫁の抵抗」の森田俊保が撮影した。「“噴水”より 抵抗する年令」の山本豊三、「花嫁の抵抗」の桑野みゆきをはじめ、望月優子・瞳麗子・北原隆・村瀬幸子などが出演。そのほか桜むつ子・左卜全などが助演している。

あらすじ

信州の富士見高原--父を戦争で失くした野枝は、母のかずとの二人暮し。彼女の育った花生集落は封建色が強く、分家は本家に頭があがらない。その本家へ東京から勇という学生が避暑にやって来た。勇は駅で道を尋ねたのがきっかけで野枝と知りあった。本家はお婆のすえと手伝いの光子の二人。光子が実家に帰って野枝が手伝いに来た。すえは東京の孫達爾や綾子を呼んだ。勇は作爺が世話してくれる乗馬や、野枝がいるので毎日が楽しかった。村では野枝と隣の源一が似合いと思われていて、以前は将来二人が一緒になるものと決めていた。しかし、今では野枝は秘かに勇が好きになっていた。勇も同じだった。達爾と綾子が着いた日から盆踊りが始った。野枝は源一と出かけなければならなかった。勇や達爾が踊り場に来たとき、余興が始りアナウンスが勇に唄を強制した。他所者に対する意地悪だった。勇の困惑を、野枝が助けてやり舞台に上って歌を歌った。このことがすえの耳に入り、分家の者が本家のお客に気易く口をきくのをとがめた。かつて、達爾が源一の姉の秋子と間違いを起したこともあるので、すえは勇のことを心配した。すえはかずを呼んで野枝が勇に会うことを禁じた。野枝はなんとかして勇に会おうとしたが駄目だった。何日か過ぎて、野枝は勇が帰京するということを耳にした。悲しい気持で野枝は馬を走らせた。そして、勇に会った。勇は盆踊りの礼をいい、いつまでも野枝のことを忘れないといった。いつしか二人の目には涙が一杯になっていた。勇の帰る日、野枝は懸命に自分の気持をこらえた。しかし、とうとう野枝は我慢出来なくなった。息をはずませて山をかけのぼった。汽車は汽笛を鳴らしながら走って来る。野枝は声をかぎりに「勇さん、さようなら」と叫んだ。勇を乗せた汽車はだんだん遠去かっていった。

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