男性      女性

※各情報を公開しているユーザーの方のみ検索可能です。

NEWS

KINENOTE公式Twitter

婦系図 湯島の白梅

  • ふけいずゆしまのしらうめ
  • Romance of Yushima
  • ----


  • 平均評点

    70.3点(15人)

  • 観たひと

    32

  • 観たいひと

    2

  • レビューの数

    4

基本情報

ジャンル 文芸
製作国 日本
製作年 1955
公開年月日 1955/9/28
上映時間 116分
製作会社 大映東京
配給
レイティング
アスペクト比
カラー/サイズ モノクロ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督衣笠貞之助 
脚本衣笠貞之助 
相良準 
原作泉鏡花 
企画土井逸雄 
製作藤井朝太 
撮影渡辺公夫 
美術柴田篤二 
音楽斎藤一郎 
録音西井憲一 
照明久保田行一 

キャスト

出演鶴田浩二 早瀬主税
山本富士子 お蔦
森雅之 酒井俊蔵
平井岐代子 酒井きん
藤田佳子 酒井妙子
杉村春子 小芳
高松英郎 万太
三田隆 河野英吉
八木沢敏 宮畑閑耕
町田博子 お源
加東大介 めの惣
沢村貞子 お増
小沢栄 柳沢教授
川上康子 松村雪子
耕田久鯉子 綱次
藍三千子 秀弥
高野英子 千代丸
中村伸郎 遠山
見明凡太朗 交番の巡査
河原侃二 古道具屋

解説

泉鏡花の小説「婦系図」を「薔薇いくたびか」と同じく衣笠貞之助と相良準が脚色し、衣笠貞之助が監督した。撮影は「娘の人生案内」の渡辺公夫が担当する。主なる出演者は「続宮本武蔵」の鶴田浩二、「踊り子行状記」の山本富士子、「楊貴妃」の森雅之、「芸者小夏 ひとり寝る夜の小夏」の杉村春子、「母笛子笛」の藤田佳子と中村伸郎など。

あらすじ

早瀬主税は独和辞典の編纂にあたっている酒井俊蔵の愛弟子としてそれを手伝うかたわら教師として学問にいそしんでいた。彼には芸者上りの愛人お蔦があり湯島妻恋坂に世をしのぶ世帯を持っていたが酒井は十三年前静岡の焼跡から連れて来て育て上げた主税と兄妹同様の一人娘妙子を行く末は添わせたいと考えていた。或日酒井に呼ばれた主税はお蔦の事が知れたものとおそるおそる訪ねてみると、それは酒井の情けで辞典の原稿料が手渡され、彼は感激するのだった。或る夜、夜店ですりが捕まり、お蔦の帯の間にその紙入れがはさまれていたことから彼女も仲間として大きく新聞に書かれ酒井の耳にも入るところとなった。それと知らない主税はお蔦との結婚の許しを得ようと酒井に会ったが反って女と別れるように言渡され、義理と愛情の間に立った主税はお蔦を湯島の境内に連れ出し別れて呉れと頼むのだった。その言葉に驚ろいたお蔦もそれが酒井の厳命とあっては返す言葉もなかった。主税は仕事の為静岡へ行き一人残されたお蔦も日夜主税を想うあまり病の床に伏す様になった。二人の仲を裂いた酒井はかつて芸者との間に子までなしながら学問のため女を捨てた身でありお蔦の心情を察し断腸の思いだった。重態になったお蔦の病床を見舞った酒井は“お蔦、早瀬が来た。ここにいる”とはげまし微笑しながら息を引きとって行く彼女を見守るのだった。主税がかけつけたときはすでにおそくお蔦はこの世の人ではなかった。

関連するキネマ旬報の記事