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日本の夜と霧

  • にほんのよるときり
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  • 平均評点

    72.0点(155人)

  • 観たひと

    234

  • 観たいひと

    23

  • レビューの数

    30

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1960
公開年月日 1960/10/9
上映時間 107分
製作会社 松竹大船
配給 松竹
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督大島渚 
脚本大島渚 
石堂淑朗 
製作池田富雄 
撮影川又昂 
美術宇野耕司 
音楽真鍋理一郎 
録音栗田周十郎 
照明佐藤勇 
編集浦岡敬一 

キャスト

出演渡辺文雄 野沢晴明
桑野みゆき 原田玲子
津川雅彦 太田
味岡亨 北見
左近允宏 高尾
速水一郎 宅見
戸浦六宏 東浦
佐藤慶 坂巻
芥川比呂志 字田川
氏家慎子 宇田川の妻
吉沢京夫 中山勝彦
小山明子 中山美佐子
山川治 川崎
上西信子 斎藤
永井一郎 アコーデオンの学生

解説

「太陽の墓場」のコンビ大島渚と石堂淑朗のオリジナル・シナリオを、大島渚が監督した、全学連と学生運動を描く青春編。撮影も同じく「太陽の墓場」の川又昂。

あらすじ

霧の深い夜、新安保闘争で結ばれた野沢晴明と原田玲子の結婚式が行われた。野沢はかつて破防法時代には学生運動の指導をし、今は新聞記者をしている。六・一五の夜、野沢は傷ついた玲子と北見を介抱する後輩の太田に会った。北見は十八日夜、国会に向ったまま消息を絶った。--式場には仲人の宇田川夫妻、破防法では共に火焔ビン闘争に参加した友人の中山・美佐子夫妻らが出席した。太田は同志である北見の失踪をよそに、幸せな生活に入ろうとする玲子をなじった。太田には六・一五の逮捕状が出ていた。ハンガリー民謡を歌う色眼鏡の青年が入って来た時、式場からは結婚の幸せな空気は消えた。闖入した青年宅見は一同に、十年前--学生たちが火焔ビンで破防法と闘っていた頃のある霧の深い夜、中山たちの学生寮に若い男が忍びこんでいたのを捕った。男は逃げたが、そのきっかけを作ったと疑われたのが、かつてハンガリー民謡を口ずさんでいた高尾だった。高尾はスパイとして党の査問委員会にかけられ、中山と美佐子の結婚式の夜、自殺した。美佐子への愛、火焔ビン闘争に対する非難と運動方針の転換などもその原因らしかった。--式場では運動の犠牲者高尾の死の真相が明るみに出るにつれ、野沢と美佐子の過去の関係まで暴露された。破防法阻止運動の失敗、今度の新安保闘争では北見が行先不明となって戦列を離れてしまった。何の進歩もなかった、このことは玲子を責めることでもあった。現在の互いの立場から糾弾しあう一同。北見を求めて外に出た玲子を太田が追った。その太田を刑事たちが逮捕する。表に出てくる一同。外からはデモ隊の騒がしい音が聞こえてくる。宅見たちはデモに参加するために立ち去る。野沢と玲子を始め残された者に向かって、中山は彼らを批判し党の方針に沿った教条的な演説を始める。それを聞く一同の顔には陰鬱な表情が浮かんでいるのだった…。

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