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にっぽん昆虫記

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  • 平均評点

    77.5点(181人)

  • 観たひと

    263

  • 観たいひと

    37

  • レビューの数

    34

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1963
公開年月日 1963/11/16
上映時間 123分
製作会社 日活
配給 日活
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ モノクロ/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督今村昌平 
脚本長谷部慶次 
今村昌平 
企画大塚和 
友田二郎 
撮影姫田真佐久 
美術中村公彦 
音楽黛敏郎 
録音古山恒夫 
照明岩木保夫 
編集丹治睦夫 
スチル斎藤耕一 

キャスト

出演左幸子 松木とめ
岸輝子 松木りん
佐々木すみ江 松木えん
北村和夫 松木忠次
小池朝雄 松木沢吉
相沢ケイ子 松木るい
吉村実子 松木信子
北林谷栄 蟹江スマ
桑山正一 小野川
露口茂 本田俊三
東恵美子 坂下かね
平田大三郎 上林芳次
長門裕之 松波守男
春川ますみ 谷みどり
殿山泰司 班長
榎木兵衛 若い衆A
高緒弘志 若い衆B
渡辺節子 高羽製糸女工A
川口道江 高羽製糸女工B
澄川透 正心浄土会A
阪井幸一朗 正心浄土会B
河津清三郎 唐沢
柴田新三 タクシーの運転手
青木富夫 東北本線の客A
高品格 東北本線の客B
久米明 警察の取調官

解説

「白い牙」の長谷部慶次と「競輪上人行状記」の今村昌平が共同でオリジナル・シナリオを執筆、「豚と軍艦」の今村昌平が監督した社会ドラマ。撮影は、「現代っ子」の姫田真佐久。

あらすじ

とめは、母親の松木えんが忠次を婿にもらって二カ月目に生まれた。母の乱れた生活の中でとめは育っていった。昭和十六年二三歳で、とめは高羽製紙の女工となったが日本軍がシンガポールを落した日、とめは実家に呼び返され、地主の本田家に足入れさせられ、出征する俊三に無理矢理抱かれた。翌年の秋とめは信子を生み、本田の家を出て、信子を預け再び高羽製糸に戻った。がそこで係長の松波と肉体関係を結び終戦を迎えた。工場は閉鎖となり実家に帰ったが、再開した高羽製糸に戻り、松波の感化で組合活動を始めた。過激なとめの活動は、会社に睨まれ、又、課長に昇進した松波からは邪魔とされた。高羽製紙をクビとなったとめは七歳になった信子を忠次に預け単身上京した。松川事件で騒然とした時であった。基地のメィドや売春宿の女中と、体を投げ出すとめの脳裏を、信子の面影が離れなかった。宮城前広場でメーデー事件があった数日後基地のメイド時代に知り会ったみどりに会い、とめも共に外で客をとるようになった。信子への送金を増すためであった。問屋の主人唐沢がとめの面倒をみてやろうと言い出したのは、丁度こんな時だった。がそれもとめの豊満な肉体めあての愛のない生活であった。新しくコールガール組織を作ったとめは、どうやら生活も楽になり、念願の忠次と信子を故郷から呼んだ。しかし、それもつかの間心の支えであった忠次は亡くなりそのうえ、とめは仲間の密告から売春罪を課せられ刑に処した。刑期を終えたとめを今は唐沢の情婦となった信子がむかえた。恋人の上林と開拓村をやる資金欲しさに唐沢に体をあたえたのだ。契約期間が過ぎると信子は故郷へ帰り上林と開拓村をはじめていた。唐沢の店を持たしてやるからとひきとめる言葉を胸にとめは故郷の土を踏んだ。健康な二人を前にして、やはりとめの心は店をきりもりする安楽な母娘の姿を描いていた長い間の人生の波にもまれたとめが、最後にもとめたささやかな夢だったのだ。

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