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山の讃歌 燃ゆる若者たち

  • やまのさんかもゆるわかものたち
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  • 平均評点

    67.6点(12人)

  • 観たひと

    26

  • 観たいひと

    2

  • レビューの数

    5

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1962
公開年月日 1962/7/29
上映時間 90分
製作会社 松竹大船
配給 松竹
レイティング
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督篠田正浩 
脚色白坂依志夫 
原作有馬頼義 
製作山内静夫 
撮影小杉正雄 
美術平高主計 
音楽山本直純 
録音平松時夫 
照明青木好文 
編集杉原よ志 
スチール長谷川宗平 

キャスト

出演山村聡 広岡栄城
山田五十鈴 広岡たか
山内明 長男省一
田村高廣 次男進吾
早川保 三男栄介
岩下志麻 高橋美沙
倍賞千恵子 藤田節子
清水将夫 美沙の父
永井達郎 丸菱商事課長
沢村貞子 料亭「一勝」の女将
城所英夫 山岳クラブ員吉田
浜村純 眼鏡の予備校生
田中晋二 山小屋の番人

解説

有馬頼義原作「三人の息子」より「僕たちの失敗」の白坂依志夫が脚色、「私たちの結婚」の篠田正浩が監督した山岳ドラマ。撮影もコンビの小杉正雄。

あらすじ

財務省に勤める広岡栄城には三人の息子があった。長男の省一は冬山の単独行で遭難した。次男の進吾は東大コースを歩み商事会社に勤めていた。三男の栄介は東大をめざして猛勉強の最中であった。栄城は妻たかとの結婚を押し切ったため出世がおくれたと思いこんでいる男である。大学の同期の高橋は局次長の娘を妻にして、今では財務省の次官候補にまであげられていた。栄城は自分が毎日味わう屈辱感を、息子達にはさせまいと、何時しか出世主義を息子達に押しつけていた。省一には、婚約者として高橋の娘美沙が決っていたが、省一が遭難したため、栄城は次男の進吾に彼女を当てようと図った。人形のように扱われるのを嫌った美沙は、進吾と会って結婚の話を断った。若い進吾も勿論この話に賛成だった。淡白な進吾の態度に美沙は心惹かれるのを感じた。折も折、進吾が所属する山岳クラブでは、劒岳にある「黒いジャンダルム」へ挑む計画があった。進吾は、益々重苦しく覆いかぶさる父母の重圧から逃れるためもあって、この困難な計画を実行した。その結果--右足切断というみじめな敗北に終った。栄介は難関の東大に入学した。或る日、栄介が省一の哲学ノートを探している時、省一の日記を発見し、兄の死の真相を知った。封建的な家庭と官僚生活によって歪められてゆく自分を、もう一度人間らしく復活させたいため兄達が山に登ることを知った。栄介は入学祝に父から貰った金で登山道具を買った。両親は必死になって反対した。栄介の登山を心から喜び、激励するのは進吾達のクラブがある運動具店の店員節子だった。節子と栄介は恋人だ。栄介は自分が山で勝利を収めることが、両親を目覚めさせ、絶望の進吾を救うことだと確信した。進吾は弟に、彼愛用のザイルを送った。栄介は泣いてとめる母を振り切って山へ出発するのだった。

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1962年9月上旬号

日本映画紹介:山の讃歌 燃ゆる若者たち