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斬る(1962)

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  • 平均評点

    72.2点(207人)

  • 観たひと

    288

  • 観たいひと

    10

  • レビューの数

    53

基本情報

ジャンル 時代劇
製作国 日本
製作年 1962
公開年月日 1962/7/1
上映時間 71分
製作会社 大映京都
配給 大映
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督三隅研次 
脚色新藤兼人 
原作柴田錬三郎 
企画宮田豊 
撮影本多省三 
美術内藤昭 
音楽斎藤一郎 
録音大角正夫 
照明加藤博也 
編集菅沼完二 
スチル西地正満 

キャスト

出演市川雷蔵 高倉信吾
藤村志保 山口藤子
渚まゆみ 高倉芳尾
万里昌代 田所佐代
成田純一郎 田所主水
丹羽又三郎 千葉栄次郎
友田輝 庄司嘉兵衛
柳永二郎 松平大炊頭
天知茂 多田草司
稲葉義男 池辺義一郎
千葉敏郎 江戸の武士
毛利郁子 若山
伊達三郎 水戸城用人A
浜田雄史 池辺義十郎
南部彰三 安富主計
浅野進治郎 高倉信右衛門
細川俊夫 牧野遠江守康哉
玉置一恵 興津新左衛門
原聖四郎 小枝右門
藤川準 小諸藩士C
岩田正 小諸藩士A
菊野昌代士 弥平
加賀美健一 アルコック
木村玄 小諸藩士B
細谷新吾 水戸城用人B
佐山竜一郎 オリフアント
山岡鋭二郎 モリソン

解説

柴田錬三郎の原作から「裁かれる越前守」の新藤兼人が脚色、「座頭市物語」の三隅研次が監督した剣客もの。撮影は「三代の盃」の本多省三。出演は「「破戒(1962)」」「中山七里」の市川雷蔵、「破戒(1962)」の藤村志保、他。

あらすじ

高倉信吾は小諸藩士である養父の高倉信右衛門の許しを得て、三年間の武道修行に出た。やがて三年の歳月が流れた。信吾の帰りを最も喜んだのは義妹の芳尾だった。信吾は藩主牧野遠江守の求めにより、水戸の剣客庄司嘉兵衛と立会った。信吾は“三絃の構え”という異様な構えで嘉兵衛を破った。数日して、下城中の信吾は、信右衛門と芳尾が隣家の池辺親子に斬殺されたという知らせをうけた。池辺義一郎は、伜義十郎の嫁に芳尾を望んだが、断わられこれを根にもってのことであった。信吾は池辺親子を国境に追いつめて討った。その時、信吾は自分の出生の秘密を知った。信吾の実母は山口藤子という飯田藩江戸屋敷の侍女で、城代家老安富主計の命をうけて殿の愛妾を刺したが、処刑送りの駕籠から彼女を救った長岡藩の多田草司と、一年を送ったのち生れたのが信吾だった。それから藤子は捕えられたが、彼女を斬る役が多田草司だった。信吾は遠江守から暇をもらって旅に出た。その旅籠で、信吾は、二十人もの武士に追われている田所主水という侍から、姉の佐代を預ってくれと頼まれた。しかし、佐代は主水が危くなった時、自分を犠牲にして主水を逃がした。彼女の崇高な姿にうたれた信吾は、彼女を手厚く葬った。江戸に出た信吾は、千葉道場主栄次郎と剣を交えたが、その技の非凡さを知った栄次郎は、幕府大目付松平大炊頭に彼を推挙した。大炊頭に仕えて三年、信吾はその大炊頭の中に、養父信右衛門の慈愛に満ちた面影をみるようになっていた。文久元年、世は尊王攘夷の嵐に狂っていた。中でも水戸はその急先鋒であった。大炊頭は水戸藩取締りのため信吾を伴って水戸へ赴いた。水戸へ着いた時、大炊頭を襲う刺客の中に庄司嘉兵衛があったが、その嘉兵衛も信吾に倒された。あすは江戸へという水戸最後の日、城内に入った大炊頭と信吾は、先祖の命日焼香のためというので両刀を取上げられ、仏間と控えの間に通された。仏間には刺客が待っていて大炊頭はあっという間に騙し討ちにあった。危機を直感した信吾は、床の間の梅一枝を持って刺客を倒し、仏間にかけつけたが、大炊頭はすでに絶命していた。今はこれまでと信吾は、静かに切腹の用意をするのだった。

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