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核戦争後の世界を描いたソ連製SF映画。「ストーカー」のSF作家ボリス・ストルガツキーが脚本に参加している。設定に時代と国を特定せず、ヒューマニズムに充ちた視点で描いた秀作。86年マンハイム映画祭グランプリ受賞。
コンピュータのミスと7秒間の人為的ミスのために地球は核戦争に突入。生き残った人類は太陽の光が届かない死の大地を防毒マスクをつけて生きていた。避難所となっていた博物館の地下室には、学者ラルセン(ローラン・ブイコフ)とその妻、博物館員(イオシフ・ルィクリン)と子供、イタリア人の音楽家一家などが生存。ラルセンは行方不明の息子を探しているうちに孤児院にたどりつく。だが核シェルターに入れるのは両親が健在な者に限られていた。この非人道的な選別、そしてやがて自分にも訪れる死を前にしたラルセンは、選別から排除された孤児たちを前に「行け、力のあるうちに」と言いのこして死んでいく。
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