パリ郊外で高級車のディーラーをしているベルナール(ジェラール・ドパルデュー)は、ある日派遣秘書としてやって来た平凡で太めのオールドミス、コレット(ジョジアーヌ・バラスコ)となぜか恋におちてしまう。しかし彼には人もうらやむ美しぎる妻フローレンス(キャロル・ブーケ)がおり、コレットにもパスカル(フランソワ・クリュゼ)という売れない小説家の恋人がいた。ベルナールは、昔はいい時もあったフローレンスとの結婚生活を思い返し、今は何も信じられないと思い始める。一方フローレンスは夫のオフィスを訪ね、ガラス越しにコレットの姿を見、安心して帰るのだった。しかしベルナールとコレットの恋は募り、モーテルでの昼間のデートが始まる。夫の浮気をかぎつけたフローレンスは、そのかけらも見せないようにしながらも取り乱してゆき、次第に家庭が耐え難いものに思えてきたベルナールは、コレットと妻が入れ替わればと思い始める。雨の日のデート、2人が愛しあった後、ベルナールはオフィスに戻り、ひとりモーテルでうたたねをするコレットのもとにフローレンスがやってきて、嫉妬心をむき出しにして彼女をなじるのだった。フローレンスとベルナールの結婚記念日の夕食にコレットが現われ家を飛び出したベルナールは、コレットと田舎で暮らし始めるが、2人の関係はしっくりこない。やがてベルナールはフローレンスを恋しく思い出すが、憔悴しきった彼女は夫のもとを去り、一方のコレットも別の男性との新生活を始めるのだった。