1986年、パリ。列車に乗っている二人の男。ハンガリーからやって来た一文無しのプリンス、レオン(フランシス・ユステール)と、強盗を働いてきた与太者ミッキー(チェッキー・カリョ)だ。二人は互いに親しみを感じる。ミッキーの目的は二つ。七年間の刑期を終えて出所した父親に出所祝いを用意することと、愛する女マリー(ソフィー・マルソー)を手に入れることだ。だが、マリーはパリの暗黒街を仕切っているヴナン兄弟に囲われている身だ。ミッキーとレオンはヴナン兄弟のアパルトマンを襲撃しマリーを奪還した。そして、ジルベール、エドガーとヴナン兄弟を殺し、残るのは兄弟の頂点に君臨するシモン一人。シモンの許にいるレオンのいとこアグレーは、レオンを救うべくマリーと取引きし、シモンを与太者たちに殺させる。ヴナン兄弟は全滅し、ミッキーとマリーの闘いは終わった。ミッキーはマリーを連れていき、アグレーはレオンをあずかった。だが、ミッキーはマリーが自分を愛していないことを知り、彼女を殺した。