起業家として億万長者に成り上がり、幸福で充実した人生を送るマイナート家。一家の長であるアモン(ローレンス・ルップ)は、家族思いで趣味の狩りに情熱を注いでいる。しかし、アモンが狩るのは動物ではない。アモンは“狩り”と称し、無差別に人を撃ち殺し続けているのだ。莫大な富を抱えた一家は、何だって狩ることが許される。“上級国民”である彼を止められるものは、もはや誰もいなかった。一方、娘のポーラ(オリヴィア・ゴシュラー)はそんな父の傍若無人な姿を目の当たりにしながら、上級国民としてのふるまいを着実に身につけていた。そしてある日、ついにポーラは父と“狩り”に行きたいと言い出す……。