ご都合主義満載

　地球とガミラス。同じ地球でもいまだ国同士の戦いが行われている。歴史を遡れば今では同じ国となった地域内での戦いがかつて繰り広げられていた。そう考えると有人惑星同士の交流がある程度進まないと平和的な関係の構築というのは居間の地球人にとっては困難なのかもしれない。それでも長い年月の学習によって少しずつ平和的関係に近付いて行けるんじゃないのかというのが結論かな。テレザートの意思を捻じ曲げてしまった感のあるガトランティスだがそれもまたある側面から見れば正義なんだろう。それにしてもアベルト・デスラーは不屈だなあ。頭も切れるし、わざわざガトランティスと手を組まなくてもよかったのに。そもそも地球ではなく火星辺りにあらたな居住地を設定していれば仲良くできたんじゃなかったのかなあ。時間断層で戦艦を大量に作れるというのは判ったけど、その予算とか原材料の調達とか、労働者も時間断層の中にいると早く年とっちゃうのだろうか、劣化も早いんじゃないかとか、今日の時間断層と明日の時間断層の時間のずれをどう解消するのか。同じ時間に同じ人間が同時に存在することになるタイムパラドクスをどうやって言いくるめるのか、あいかわらず何の説明もなかった。

あらすじ：時間断層を用いて大量の戦艦を建造している地球。なんとかガトランティスを食い止める時間稼ぎが必要だった。ヤマトが白色彗星に沈み多くの乗員は脱出しヤマト級の戦艦銀河に乗り移る。銀河は多くがAIでコントロールされ人の作業は主に承認作業だった。ガミラス艦隊と共同戦線を張り何とか持ちこたえようとしていた。一方ヤマトに残されたクルーは白色彗星を探索するうち、打ち捨てられたAIからガトランティスの歴史と崩壊の鍵を得る。補助エンジンで何とか脱出を図るヤマトを山南が助けるのだった。ヤマトは時間断層で緊急改装し発進するが、デスラーがその進路をふさぐのだった。デスラーと対峙したクラウスだったがうでにクラウスの心持も把握していたデスラーだった。そしてガトランティスの弱点である緊急停止装置の存在を確信しズォーダーの元へ迫るヤマトだった。