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鑑賞日 2018/08/10  登録日 2018/08/20  評点 62点 

鑑賞方法 映画館/東京都/シネマート新宿 
3D/字幕 -/-
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なんか中途半端

 光敏は、事業に失敗し妻が子を連れて去った理由を考えなかったのだろうか。多くの事業主は、失敗しても家族の支えがあるだろうに、なぜ自分は家族に見放されたのかを考えなかったのだろうか。死のうと思ったのだってほんの気まぐれのようにしか感じられなかった。結局は独りよがりの男で、半端な事業で小金を得るとソープ嬢のヒナの仕事を疎ましく思い始める。頭良くないと言い続けたヒナの方がよほど肝が据わっていたよ。また、生まれつき色がわからず白黒映画のように世界が見えているというヤクザだけど、生まれつき色を区別できない人間が白黒とカラーの違いがどうして判るんだろう。白黒映画のような世界って、色を区別できない人間がどうやって感じられるんだろう・そして殴った相手の血の色を赤と感じたのはなにを意味していたんだろう。全く不条理だった。組事務所に帰らず借金のかたの工場の事務所に居を構える彼も、ヤクザ世界のはみ出し者だったのかな。登場人物の中で一番頭がきれていたのは彼だったけどね。R18だったけど、性描写も暴力描写も中途半端でもやもやが残りました。光敏が死のうとしてうろうろする冒頭のシーン、あんな歩き方している人は前日飲み過ぎた人だけだよ。あの演技を要求した監督って何を意図していたんだ。男が泣けるというキャッチフレーズに騙されてはいけません。ヒナを演じた藤崎里菜の体当たり的なソープ嬢シーンは拍手を送ります。

あらすじ:事業に失敗し妻にも逃げられた光敏は、死のうとして場末を彷徨っていた。最後にと思いソープランドに入店しヒナというソープ嬢にで会う。最後の食事と思い入った近くの中華料理店でヒナと再会し、酔いつぶれてヒナの部屋に転がり込む。純真無垢なヒナの明るさに生きる希望を持ち始め、隣室のキャバクラ嬢とそのヒモくんとも仲良くなり、風俗嬢のペットにターゲットを絞った事業で小金を稼ぐことが出来た。しかし、そうなるとヒナが仕事で他の男としていることが我慢できなくなりヒナに辛く当たるようになる。また、事業をヤクザに嗅ぎつけられ、別の仕事を押し付けられたりし始める。ヒナがそのヤクザの覚醒剤を横流しして金を稼いだことから、ヤクザに追われることになる。光敏は金を持ってヤクザに謝りに行くが、それを追ってヒナまでヤクザの所を訪れる。ボコボコにされた光敏とヒナだったが、ヤクザの気が変わり二人とも助かるのだった。