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鑑賞日 2018/08/09  登録日 2018/08/20  評点 - 

鑑賞方法 映画館/東京都/K’S CINEMA 
3D/字幕 -/-
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すかっとしないヤクザ映画

 ヤクザが反社会的存在なためその家族とくに子供は世間で認められないことってあるんだろうなあ。進学や就職の際に父親の職業が知られれば不合格になってしまうことってありそうだもんなあ。一方、ヤクザ世界から足を洗うのっていうのは現在でも結構大変なのかなあ。組にお金を収めたり、刑事にお金を収めたり、挙句の果てにはエンコつめたり。それにしてもあれだけ金に汚くて人望のない男が組長でいられるほどヤクザ世界は甘くないと思うんだけど、どんなもんなのかなあ。鳴海がヤクザから足を洗う一日の出来事に過去の回想を交えて進む物語で、色々絡み合っているけど結局は身内の中で回っているという狭い範囲のお話でした。鳴海は誰も殺していないという設定でしたが、結構な人が傷つき死んでいき、全体的にタイトル通り暗い雰囲気でした。潜入捜査官だらけというのも笑えたし、カズハと龍一の「罪と罰」を燃やす遊びも面白かったかな。それにしても銃撃戦というのはなかなか弾が当たらないものなんでしょうかねえ。すかっとしないヤクザ映画でした。

あらすじ:小さなヤクザ組織金本組の若頭鳴海は裏社会から引退することを決意していた。最後の仕事として拳銃密売取引に向かう鳴海だったがこれまで裏情報を流していた警視庁東品川署の組織犯罪対策部島袋にそのことを伝え島袋も取引に同行した。指定場所の倉庫に一人で向かった鳴海は片桐と名乗る男と取引を開始するが、片桐が国広という仲間の刺青を知らなかったことから鳴海に疑われ取引が中止になった。そのとき島袋が拳銃を持って現れ、鳴海が制止したが銃が暴発し片桐が死んでしまう。実は片桐は神奈川県警組織犯罪対策課の巡査部長の潜入だった。金本組で組長に報告した後引退を宣言する鳴海だったが金に汚い組長はそれを許さず、鳴海は落とし前のため自分で小指を食い千切るのだった。その後刑事にも金を払い引退となった鳴海だった。かつて鳴海の兄弟分の亡き山城の娘カズハが鳴海の息子の龍一と出会ったり、龍一がチンピラの落とした覚醒剤をパクッて売りさばいたことから組長から痛めつけられたり。山城を殺したのは鳴海だと島袋から告げられたカズハは鳴海を刺そうとするがそれより前に龍一が鳴海を刺すのだった。二人を逃がし横たわる鳴海だった。