第二次世界大戦前夜、アルフレッド・ライオンとフランシス・ウルフという二人の青年が、ナチス統治下のドイツからアメリカに移住する。1939年、大のジャズ・ファンであった彼らは、小さなレコード会社ブルーノート・レコードをニューヨークで立ち上げる。レコーディングにあたり、アーティストに完全な自由を渡し、かつ新曲を書くよう励ます二人の妥協することのない信念は、ジャズのみならず、アート全般やヒップホップ等の音楽にも影響を与えた。ロバート・グラスパーを中心に若手アーティストたちで結成されたスーパー・グループ、ブルーノート・オールスターズのレコーディング・セッションに、二人のレジェンド、ハービー・ハンコックとウェイン・ショーターが現れる。スペシャル・セッションの映像ほか、貴重なアーカイヴ映像、歴代のブルーノートのアーティストたちやレーベルと密接に関わった人々との対話を通じて、ブルーノート・レコードの真実に迫る。