終戦直後、アメリカ軍占領下の日本。希望と尊厳を奪われたドン底の東京に、細々と生きる娼婦たちがいた。家族の命を奪ったアメリカ軍人を相手に体を売る彼女たちを、人は蔑み、“パンパンガール”と呼ぶ。戦地に男たちを取られ、配給も滞り、今日を生きるための食糧さえも手に入らない。戦災孤児や戦争未亡人、行く当てのない女たちは寄り添い、逞しく生き抜いていた。そして、1軒のパンパン宿で助け合いながら生きる8人の娼婦たち。どんなに辛くても、どんなに落ち込んだ日も、彼女たちは歌った。いつかやってくる明日を信じて。とっくに捨てた幸せ、あるはずのない愛、取り巻く男たちの野心に翻弄されながらも、手を取り合い、懸命に生きようとした女たちの歌“セブンガールズ”が、今日も瓦礫の街に響き渡る……。