北半球一高いビルを建てるというバカげた目標のために、家族との時間や社員の意見を犠牲にしている仕事一筋で傲慢な社長トム・ブランド(ケヴィン・スペイシー)。跡継ぎの息子のデヴィッド(ロビー・アメル)は頼りなく、まだまだ自分が会社を引っ張っていく必要があると考えている。そんなある日、妻ララ(ジェニファー・ガーナー)から娘のレベッカ(マリーナ・ワイズマン)の誕生日が明日であることを知らされ、長年欲しがっていたネコをプレゼントすることに。怪しげな店主パーキンス(クリストファー・ウォーケン)のペットショップで“Mr.もこもこパンツ”と名付けられたネコを購入する。しかし、その帰り道、社員のイアン(マーク・コンスエロス)に呼び出され、会社の屋上に行く。雨の中呼び出されたことにいら立ったトムがイアンをクビにしようとしたところ、雷が落ちる。吹き飛ばされたトムはイアンに助けを求めるが、逆恨みから見捨てられ、ネコとともに転落する。意識が戻ると、トムは病院にいた。しかし目の前で担架に持ち上げられたのは自分だった。近くにいるララに話しかけようすると、「ニャーオ、ニャーオ……」。そこにパーキンスが現れ、これは夢ではないと告げる。家族はネコがトムだと気づかず、ペットとして受け入れる。人間に戻るにはいい夫、いい父親にならなければならないと悟ったトムは、ネコの姿のまま奮闘する。そうしている間に、イアンが会社を乗っ取ろうと株式公開の準備を始める。