かつては暴力団組織の金バッヂ、狂犬と恐れられた伊武努(田中圭)は、いまでは極道から足を洗い、亡き姉の娘・かりん(岩崎未来)を男手ひとつで育てながら、広島のもみじ司法合同事務所で司法書士として働いている。普段はお人好しで少々ドジなところもある伊武であったが、実は弱者が強欲な輩のために理不尽な目に遭っているのを見過ごすことができない男だった。法的な手段でも動じない悪徳な者に対しては、誰にも見せられない“脅威の裏の顔”に変身することもしばしば。そんな中、かりんが通う幼稚園のパパ友が不当解雇に怯え、もみじ司法合同事務所の補助者・杉山栄子(森カンナ)の実家では不当な取引で立ち退きを迫られていた。ライバル弁護士・霧浦三郎(山本耕史)の狡猾な戦略に翻弄される伊武。さらには外道な伊武の父・制覇(竹中直人)の魔の手が伊武の前に立ちはだかるのだった……。