18歳でモデルとしてキャリアをスタートさせたカリーヌ・ロワトフェルドは、20代で「ELLE」の編集者・スタイリストに転身。高いクリエイティブ力を発揮して一躍注目され、トム・フォードのミューズとしてグッチやイヴ・サンローランのブランドのスタイリングに携わる。2001年から10年に亘り、フランス版「VOGUE」誌の編集長として数々の斬新な誌面を手掛け、ファッション界に旋風を巻き起こした彼女はVOGUE退任後、59歳で自らのイニシャルからなる新雑誌「CR Fashion Book」を創刊。その製作過程から発売までをカメラが追いかける。また、第一線で活躍しながらも「家族とプライベートが何よりも大切」と断言するカリーヌが初孫の誕生に立ち会う姿や、長年連れ添うパートナーとの秘話なども紹介。さらにはトム・フォード、ドナテラ・ヴェルサーチ、カール・ラガーフェルド、ジャン=ポール・ゴルチエら世界的デザイナーや、カニエ・ウェスト、アリシア・キーズ、坂本龍一、ビヨンセ、サラ・ジェシカ・パーカーら著名人たちとの交友も綴られる。常にピンヒールで女らしさも忘れないカリーヌのスタイルには“仕事の幸せ”と“人生の幸せ”が見事に共存しているのだった。