1920年代、オクラホマのタルサは石油ブームで賑わっていた。チェロキイ・ランシング(スーザン・ヘイワアド)の父ネルスは優秀な牧場主であったが、飼牛が石油のために斃死し、草も害を受けるので業者に抗議に出かける途中、奇禍にあって死んだ。遺児のチェロキイは深く業者を恨み、自らも石油成金となって仇を討とうと、亡父の友から採掘権を得、親友の富豪ジム・レッドバート(ペドロ・アルメンダリス)の助けで女だてらに採掘を開始したが仕事は一向はかどらなかったところへ、地質学者と称するブラッド・ブラドリー(ロバート・プレストン)が現れ、その援助で採掘は大成功、チェロキイはオクラホマの石油女王となった。同業者のブルース・タナー(ロイド・ガウ)はかねて彼女に目をつけ共同事業を申し込んでいたが、彼女も物欲からそれに応じ、ためにブラッドやジムさえも捨ててかえりみないようになった。権力にまかせて次々と悪辣な手を打ち続ける彼女のために事業をつぶされかけたジムは悲嘆のあまり放心状態におちいって、思わず石油の小川に火をつけた。事は意外に大きくなり立ちならぶ油井は次々に類焼して大火災となった。ジムとチェロキイはまさに焼死せんとした時、決死の勇を振って救援におもむいたのはブラッドであった。はじめて女心がよみがえったチェロキイは、今や何のこだわりなくブラッドの胸に飛び込んだ。