ベルギーのフランドル地方で、家業である畜産業を継いだジャッキー(マティアス・スクナールツ)。ある日、精肉業者から怪しい仕事話が彼のもとに舞い込む。その商談に出かけたジャッキーは、相手の仲間の1人に、彼の過去を知る男・ヂエーデリク(イェルーン・ペルスヴァール)がいることを知る。幼なじみだった2人は、ある不幸な出来事をきっかけにその関係を絶っていた。その出来事はジャッキーの肉体を特異なものに変え、彼の人生を狂わせたのだった。商談が進み出したころ、家畜ホルモンの不正使用を捜査していた捜査官が殺される。精肉業者の背後には悪が見え隠れし、警察は必死の捜査を続ける。そしてジャッキーは、20年前から心を寄せる女性と再会する。予期せぬ事態や過去の秘密、人々の駆け引きが絡み合い、その混乱の渦に飲み込まれていくジャッキー。警察から殺人事件に関与した疑いをかけられたジャッキーを、ヂエーデリクは逃がそうとする。やがてマフィアと警察の闘いに巻き込まれていく彼は、長い闇から抜け出すことができるのか……。