パリ、俳優志望のポール(ジェローム・ロバール)は友人の紹介で、画家のフレデリック(ルイ・ガレル)と出会う。フレデリックは、イタリアで女優をしているアンジェル(モニカ・ベルッチ)と結婚生活を送っていた。ある日、ポールは端役で出演している映画の撮影現場で、同じく女優を目指しているエリザベート(セリーヌ・サレット)と出会い恋に落ちる。数日後、フレデリックとアンジェルはローマの広い部屋に引っ越しをする。「絵画を見に来い」というフレデリックの誘いに、ポールとエリザベートはローマを訪れる。ローマの昼下がり、アンジェルとフレデリックが揃って二人を迎え入れる。バルコニーに出て、くつろぐ4人。ポールは、フレデリックのアトリエで絵を見せてもらう。そんなある日、フレデリックとポールはスケッチをしたり、思想について語り合い過ごしていた。その様子に「いつも彼と一緒ね。私といてよ」とエリザベートがポールにつまらなさそうにつぶやく。4人は夜の街へと繰り出す。フレデリックとポールはソファに座り会話を楽しみ、アンジェルとエリザベートはフロアで踊っている。しばらくするとアンジェルと一人の男性が意気投合し、一緒に踊りだす。その姿を見ていたフレデリックが「娼婦みたいだ」と言い放つと、アンジェルはその場を飛びだしてゆく。追いかけてきたエリザベートに、彼との生活がうまくいっていないと話し始める。明け方、アンジェルが部屋に戻るとフレデリックからの手紙が置かれていた。“君を傷つけて悪かった。人生で君ほど愛した人はいない”。夕飯のテーブル。呼び鈴がなり、フレデリックの友人であり、ポールが映画の現場で一緒だったロランがやってくる。数日後の昼下がり。安いホテルで落ち合っているロランとアンジェル。ふたりはひそかに愛を育んでいた。フレデリックの友人のアシルと一緒にみんなでドライブへと出かけるが、アンジェルだけは残り、その間にロランと会う。ホテルからの帰り道、教会に寄り祈りを捧げるアンジェル。その夜、アンジェルはロランのことを黙ってはいられず、フレデリックにすべて打ち明ける……。