高層オフィスビルで一人の男が墜落死した。現場に急行したフィラデルフィア市警殺人課のボーデン刑事(クリス・メッシーナ)は、ロザリオを握りしめた死体に不自然な思いを抱きつつも、状況から自殺と断定する。その頃、エレベーターの一基が突然停止し、セールスマン風の男(ジェフリー・エアンド)、老女(ジェニー・オハラ)、警備員のラーソン(ボキーム・ウッドバイン)、身なりのいい若い女(ボヤナ・ノヴァコヴィッチ)、そして整備工の若者(ローガン・マーシャル=グリーン)の5人が閉じ込められた。状況に気が付いた警備室の警備員ラスティグ(マット・クレイヴン)とラミレス(ジェイコブ・バルガス)は整備担当のドワイトに故障したエレベーターの確認に向かわせる。エレベーターの中で5人はパニックになりながらもなんとか冷静さを保とうとしていたが、突然照明が消えて再点灯したとき、若い女の背中が切られて出血。5人は誰が犯人かお互いを疑う。その状況を監視カメラのモニターで見たラスティグは警察に連絡。無線を聞いたボーデンは警備室に向かい、中の5人に落ち着くように話す。だが、エレベーターにはボーデンの声は届いているもののエレベーターからの声はまったく聞こえない。ボーデンは消防署のレスキューに連絡、閉じ込められている5人の身元を調べるためにロビーの入館者名簿を調べに行く。その間にエレベーター内では再び照明が消え、鏡が割れた音が聞こえたと同時に点灯すると、そこには首に鏡の破片を突き立て、セールスマンの男が死んでいた。そんな中、屋上からエレベーターのワイヤーを伝って下りようとしていたドワイトが墜落死。敬虔なクリスチャンのラーソンはこれが悪魔による仕業だと言う。最初はラーソンの戯言だと考えていたボーデンは、自殺者がオフィスに残していた「悪魔の足音が聞こえる」という謎のメモや、閉じ込められている5人の素性が明るみになることで、ラーソンの言う悪魔の存在が頭をよぎる。閉じ込められた5人がなぜ死ななければいけないのか、その事実を知った時、ついにその恐怖の正体が目の前に現れた……。