高校生の北岡悠也(高橋龍輝)は、ある日突然、母親から妹を紹介される。みらい(谷内里早)という名の妹は元魔法少女だった。生まれたときからひとりぼっちのみらい。父はおらず、母も仕事で家を空けがちだったため、ぎこちないながらも悠也はみらいと2人だけの生活を始める。一緒に朝食を摂り、自転車で登校し、夜になれば同じ家に帰る。一見どこにでもいる兄妹のように見えるが、自分の知らない世界を生きてきた少女に対して、悠也は兄として向き合うことに戸惑いを覚える。2人のそんな事情を知っているのは、古本屋でバイトする幼なじみの千花(森田涼花)くらい。それでもミュージシャン志望の直樹(碓井将大)や合コンで失敗続きの担任教師、希美(前田亜季)たちとも仲良くなってゆくみらい。みんなと撮ったプリクラ、ダンスのレッスン、はじめての海水浴など、高校生活を満喫する。ありきたりとは言え、ささやかな喜びに満ちた日々。悠也のみらいに対する感情は、次第に特別なものに変わってゆく。しかしそんな日々は長くは続かなかった。次第に、人々の中からみらいに関する記憶が消えつつあったのだ。それに気づいた悠也は、なんとしても彼女を忘れないようにしようと、全力を尽くすのだが……。