うだつの上がらない日々を過ごしていた高校生・鈴江崇が住む町に、「カフ・サマージ」と称する宗教団体が移住してきた。謎めく教団の活動に地元住民が警戒心を強めていく中、崇の同級生らは住民の青柳に命じられ、報酬と引き換えに嫌がらせを繰り返し、教団を町から追い出そうと躍起になる。仲間からの孤立を怖れる崇は、心ならずも嫌がらせに加担していた。そんなある日、崇はひょんなことから信者である少女と知り合い、交流を重ねていく。少女の抱える心の闇に触れ、次第に惹かれていく崇。一方、教団に対する嫌がらせは日を追ってエスカレートしていった。そして、崇に芽生えた少女への想いがやがて狂乱の事態を招くのであった……。