地デジへ完全移行した2011年。テレビ東京が倒産し、葬儀屋に買収される。多くの社員が去り、放送は1日3時間に縮小。社員たちは毎日、葬儀の手伝いばかり。テレビ東京のバラエティ番組に憧れて入社したばかりの今井(金田哲)は、変わり果てた会社の様子に絶望する。そして彼を最も悲しませた出来事は、かつてバラエティの雄と言われた伊藤プロデューサー(河本準一)の異動だった。異動先は葬儀局。これが現実なのか?そんな折、転機となる報せが。島田元社長(松方弘樹)が亡くなったのだ。バラエティ番組に対して寛大な心を持っていた島田の遺書に書かれていたのは、“世界一くだらない葬儀にしてくれ。”という一言だけ。こうして彼らは、社長の遺言に従い、世界一下らない葬式番組を製作することになる……。