オランダ、アムステルダム。厳格なイスラム教徒の家庭で育ったモロッコ人のドゥーニャ(マリアム・ハッソーニ)と、奔放で直情型のオランダ娘デイジー(エヴァ・ヴァンダー・ウェイデーヴェン)は、対照的な性格にもかかわらず、最高の親友同士。デイジーも参加したドゥーニャの誕生パーティでは、集まった親戚たちがドゥーニャの結婚話で盛り上がり、顔もわからない従兄弟とのお見合いを決めてしまう。大学進学を希望するドゥーニャだったが、抵抗むなしく、見合いのために家族一同モロッコへ一時帰国することになる。一方、デイジーにも深刻な悩みが発生。妊娠してしまったのだ。だが、相手の男は完全に逃げ腰。ドゥーニャがモロッコへ旅立つ日、デイジーは中絶のために病院を訪れるが、土壇場で逃げ出してしまう。どうすべきか迷ったデイジーは、モロッコに住む実の父に会おうと、ドゥーニャの後を追う。お見合いが近づいたある日、ドゥーニャの前に現れるデイジー。だが、肌を露出したファッションのデイジーはモロッコでは浮いており、ドゥーニャの家族は迷惑顔。おまけに、見合いの席で相手をこき下ろしたことでいづらくなり、まだ見ぬ父が住むカサブランカへと旅立つことに。そこへ、お見合いを中座したドゥーニャが追いかけてきて、一緒にバスに乗り込む。だが、カサブランカに到着直後、荷物を盗まれたことがきっかけで2人は険悪になってしまう。いたたまれなくなり、1人で町に飛び出すデイジー。だが、夜になって心配したドゥーニャが探しに出かけ、泣きじゃくるデイジーを見つけるのだった。翌日、2人はデイジーの父親が住むアパートを訪ねるが、そこはもぬけの殻。数年前に引っ越した後だった。聞きつけた情報を元に、マラケシュに行く途中の町を目指す2人。果たして、そこにデイジーの父親はいるのか。お腹の子供はどうなるのか。お見合いを投げ出したドゥーニャの人生はどうなるのか……?