新潟県長岡市。原くるみ(寺島咲)と幼なじみの五十嵐広志(入野自由)は、3年前の地震で壊れたままになっている中学校の校舎跡を訪れる。くるみは地震のときに失くしたキーホルダーを探していた。それは、当時憧れていた小林健太(川村亮介)から、幼いころにもらったものだった。くるみの想いを知る広志は複雑な心情を抱きながら、彼女といっしょにキーホルダーを探す。2人は校舎内で、古い木箱を見つける。なかには、悲しげに微笑む少女の写真が入っていた。2人が写真に見入っていると、写真の少女が2人に話しかけてくる。ここから出してほしい、あの人に会いたいと語る少女の切ない想いを感じ取ったくるみと広志は、写真の少女の言う“あの人”を探し始める。静御前の伝説やかつての恩師の話を聞いたり、様々な人との出会いを繰り返し、2人は真実に迫っていく。そして、かつて美術教師をしていた青年が、写真の持ち主である“あの人”であることを突き止める。