日本で活躍しているジュエリーデザイナー五木尚美(山本未來)は、韓国プサンに建設されるホテルにジュエリーショップを出店するオファーを受け、プサンに向かう。しかし、日本での評判をいいことに高飛車な態度に出てしまい、商談は破談となる。在日三世である尚美は予定を変更し、祖先が眠る「風の丘墓園」へ墓参りに向かう。満開の桜が咲く墓地で祖先の墓が見つからず迷っていた尚美は、小学校教師ソン・スンウ(キム・レウォン)に助けてもらう。スンウは、桜の花びらの中から現れた美しい尚美に目を奪われ、一目惚れする。尚美は日本に帰り、銀座のショップを中心に、精力的に仕事をこなす。尚美は、売れっ子カメラマン土門竜(石黒賢)と不倫関係にあり、彼との結婚を望んでいた。しかし土門に突然別れを告げられる。尚美は失意のまま仕事に没頭し、大阪にもショップを構えようとした矢先、土門との不倫スキャンダルがマスコミに流れる。尚美はマスコミの目を避けるため、育ての親の住む奈良に身を寄せる。すると仕事のパートナー絹代(戸田恵子)から、スキャンダルの影響で売上げが激減し、経営が立ち行かなくなったことを知らされる。恋も仕事も失った尚美の元に、韓国から1通の手紙が届く。それはスンウからのラブレターだった。彼の想いにどう答えたらよいのか、最初は迷っていた尚美だが、両親の励ましもあり、一度彼に会うことを決意。やがて、ふたりは1年前に出逢った満開の桜の木の下で再会を果たすのだった……。