壇ノ浦の戦いから数百年後。根畑地区の寒村・湯田には、平家が復興のため黄金が埋蔵しているとの噂が立って、平清盛(佐藤浩市)が率いる赤い装束の平家ギャングたちは大群で村にやってきた。保安官(香川照之)を抱き込み、村人たちの家財を強奪して村を荒らし放題にする平家ギャングたち。そこへ新たに源義経(伊勢谷友介)がリーダーの白い源氏ギャングも現れて、黄金をめぐる平家対源氏の全面抗争が始まった。 赤と白の抗争が渦巻く中、ひとりのガンマン(伊藤英明)が村へと流れ着いた。凄腕のその男は、訳ありの女・ルリ子(桃井かおり)の雑貨屋に身を寄せる。ルリ子には、目の前で父親のアキラ(小栗旬)を殺されたショックで口がきけなくなった孫の平八(内田平八)がいた。その母である静(木村佳乃)は、夫のアキラを殺されてからは、酒場の女として生活を立てていた。ガンマンと一夜を共にした静は、「清盛を殺して」と寝物語で懇願する。やがて、源氏と平家の壮絶なバトルが勃発した。ガトリング銃を撃ちまくる清盛。日本刀を手にする武士の義経。炸裂するダイナマイト。さらには、伝説のピリンゴ(クエンティン・タランティーノ)から銃捌きを教えられた“血まみれ弁天”こと、ルリ子も再び銃を手にする。血で血を洗うような争いの末、静もまた息絶えた。激闘の果て、源氏ギャングは平家ギャングを壊滅させる。そんな義経の前に現れるガンマン。降りしきる雪の中、1対1での最後の闘いが繰り広げられ、生き残ったのはガンマンの方だった。ようやく平和が訪れた村から立ち去るガンマン。両親を失ってしまった平八だが、やがて成長した彼は異国へと渡り、ジャンゴと呼ばれるガンマンとなった……。