パリのコンサート会場で、アンリ・ユッソン(ミシェル・ピコリ)はかつての友人の妻で、今は未亡人となったセヴリーヌ(ビュル・オジエ)の姿を見かける。アンリは後を追いかけるが、セヴリーヌは彼を避けるように会場から姿を消す。途方に暮れるアンリ。その後、偶然セヴリーヌがバーから足早に車に乗り込むところを見たアンリは、そのバーのバーテンダー、ベネデット(リカルド・トレパ)から彼女の泊まっているホテルを聞き出す。すぐさまアンリはホテルまで訪ねるが、それを見たセヴリーヌは「私のことは見なかったと言って」とベルマンに伝え、ホテルを去る。アンリは翌日バーを訪れ、何の関係もないベネデットに、38年前に起こったある出来事について語り始める。それは、パリに住むある夫婦と、その友人の身に起きた“秘密”と“欲望”を巡る衝撃的なストーリーだった。ある日、アンリは偶然にも街角でセヴリーヌと出会う。またしても逃げる彼女を追っかけ、半ば無理やりにディナーの約束をとりつける。約束の夜、やっと現れたセヴリーヌを丁重に迎えるアンリ。そして始まる二人のディナー。落ち着かない様子のセヴリーヌに、何故だかとても楽しげなアンリ。アンリは38年前の出来事、そしてセヴリーヌの“欲望”にまつわる秘密を語る。それは永遠の秘密になるのであった……。