気のいいスティーブ(ジョニー・ノックスヴィル)は、上司から真面目な用務員スタービへの解雇通告を任される。しかし過酷な環境に身をおくスタービに同情したスティーブは、自分のアパートの庭師として雇い入れた。ある日、スタービが事故を起こすが、保険の無い彼には多額の治療費がかかるという。途方に暮れたスティーブは、叔父のゲイリー(ブライアン・コックス)に相談する。ゲイリーは神をも恐れぬアイディアを思いつく。それは、スティーブが知的発達障害者のフリをして、スペシャル・オリンピックスに出場し、ゲイリーが賭けて稼ぐ、というものだった。最初は拒否したスティーブだったが、病院のベッドに横たわるスタービと彼の子供達の姿を見ると、渋々引き受けた。「ジェフィ」という偽名で障害者に成りすまして予選会場入りしたスティーブは、ボランティアのリン(キャサリン・ハイグル)に一目ぼれしてしまう。想像以上に高い競技レベルに苦戦するスティーブだが、予選をギリギリ通過することに成功した。ところが彼がニセモノであることがチームメイトにばれてしまった。万事休す。しかし以前から六連覇しているチャンピオン・ジミーに反感を持っていたチームメイトたちはスティーブの正体をばらさず、自分たちでスティーブを鍛え上げることにしたのだった。