環境破壊と生態系の破壊により、巨大なカニが砂浜に打ち上げられていた。偶然通りかかった漁師の息子・真一(春山幹介)は、いじめっ子たちに袋叩きにされていたカニを、浦島太郎よろしく助ける。ガールフレンドの友葉(紗綾)の助けでカニを家で飼おうとする真一だが、父と母は当然ながら猛反対。カニはしかし次第に言葉を喋るようになり、家族の一員となる。だが、父の兵吾は金のためカニを売ろうと計画していた。それを知ったカニは真一に別れをつげ、ひとり都会に向かった。腹が減り、魚屋の魚をむさぼり食い、騒動を起こしたカニを気に入り身請けをしたのは、ヤクザの隆二だった。隆二はキャバレーでカニを働かせるが、失敗の連続だ。そこで隆二はカニが泡を吹くのを見て、自分の情婦・ひとみが働くソープでカニを働かせる。しかしひとみはカニに情が移って逃がしてやり、無事に真一の家に帰ったカニは、横歩きに都合がいいバーテンとして成功する。それを見たプロサッカー東京ゴットハンズ監督の監督・藤村は、カニをゴールキーパーにスカウトする。カニをチームに入れることに、チェアマン・飛山(竹中直人)は猛反対するが、カニは初めて恋心を抱いた悦子のためにも負けられない。運命の開幕戦が近づく中、強敵・泥門スターズはカニの殺戮計画を練っていた。