ギリシアからイタリアへ向かうクルーズの中。傲慢で利己的な夫人アンバー(マドンナ)は、製薬業界の大物である夫トニー(ブルース・グリーンウッド)との仲も冷えきっており、常に不平不満を爆発させている。その矛先が最も向かう先は、船員のジュゼッペ(アドリアーノ・ジャンニーニ)。ことあるごとに自分を侮蔑するアンバーにジュゼッペは憎悪を抱くが、アンバーのわがままでボートを出した二人は、故障により地中海の中で迷子になってしまう。そして嵐が起き、アンバーとジュゼッペは無人島に流される。夫の権力や財力の意味を剥ぎ取られたアンバーは、徐々にジュゼッペの支配下に置かれるようになった。二人の関係は逆転したが、そんな中、互いの間に愛が芽生えていく。アンバーは船を見つけても連絡を取らず、ジュゼッペとの無人島での暮らしを望むようになる。だがやがて二人は救出。元の社会に戻っても愛は消えなかったが、ジュゼッペは待ち合わせの旨を書いた手紙を渡すことに失敗し、アンバーは夫と共にヘリコプターで去っていくのだった。