ある日突然、実の父の死を知らされた奈美は、自らの出生の秘密を探るべく、ゲームクリエイターで元恋人の公平と共に父の遺した、弟切草の咲き乱れる山奥の洋館を訪れた。だが、そこでふたりは驚愕の事実を知ることになる。それは、奈美の父が残酷絵で世界的に知られた画家・階沢蒼一であったこと、奈美には直美という双子の妹がいたこと、そして直美のものと思われる少女のミイラ化した死体が発見された。恐ろしくなって逃げようとする奈美と公平。しかし、急な嵐に阻まれたふたりは洋館に一泊を余儀なくされてしまう。そんなふたりに更なる恐怖が襲いかかる。隠し部屋から6人の少年のミイラ化した死体が発見され、奈美の父が少年たちを殺してモデルにしていたヴィデオまで出てきたのだ。そして、ふたりの前に生きていたしかも弟だった直美が出現した。幼い頃に親戚の家に貰われて行った奈美とは違い、父のモデルとして育てられた直美。呪われた運命、姉への嫉妬心から復讐に燃える彼は、全てを焼き尽くそうと屋敷に火を放った。と言うのが、真一の考えたゲーム『弟切草』のエンディングであった。一方、奈美の考えたエンディングは直美に襲われるも、公平によって無事救出された奈美。だが、そんな彼女の足を地中から現れた父が掴んだと言うものだった。その血も凍るような恐怖に驚く真一たち。しかし、それ以上に驚いたのは、父の出現などプログラムしていなかった奈美本人であった。